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N様からのご投稿 2012/04/20

ゆとりちよだ85号

東京に春が巡ってきました。上野、千鳥が淵、靖国神社など、都内の桜の名所は満開のようです。で、ちょいと桜見物にいってきました。人、人、人、人、人・・・。花ぢゃなく人を観にいったよーなもンですね。混んでる美術館で絵を観ないで人の頭を見ているのと同じ。日本人はホントに桜が好きなんだから。かく申す私だって大好きなんですけどね。ま、しょーがないか。こうなりゃ、ご近所の桜をじっくり観賞しておおいに愛でるといたしましょう。多くの桜を愛するか、1本の桜を愛すべきか。おっと、桜は女性ぢゃなかったんだ。こんな比較をすると世のフェミニストたちから反撃を喰らうかな。と、アホなことをかんがえていましたら、「ゆとりちよだ」85号が届きましたよ。さぁて、今月号にはどんなたのしい話題が載っておるんでありましょうか。
孫悟空
まずご紹介するのは日中国交正常化40 周年を迎え、大手町日経ホールで上演される京劇西遊記「孫悟空大鬧天宮(そんごくうだいとうてんきゅう)」であります。演じますは北京京劇院。
この「孫悟空大鬧天宮」は私にとって懐かしいとゆうか、なじみ深い演目です。文化大革命のため、伝統演劇としての京劇が禁止され、古典劇がまったく上演されないとゆう暗黒時代がありました(この間の事情は、1994 年日本公開映画「さらばわが愛/覇王別姫」をご覧になればよくおわかりいただけるでしょう)。文革がようやく終わり、中国京劇院が「孫悟空大鬧天宮」をひっさげて来日したときには、もう、喜び勇んでゆきましたよ。私は。
NHKホールの3 階席から観る舞台ははるか遠く、役者が豆粒のように見えましたが、孫悟空が天宮を舞台に暴れまわり大いに鬧(さわ)がせるそのダイナミックでアクロバティックな演技には目を見張りました。歌あり、踊りあり、アクロバットありと、私にとって京劇の原点ともいえる「孫悟空大鬧天宮」は、みなさまに自信をもっておススメできる演目ですよ。
俊寛
安元3年(1177年)、平氏打倒の鹿ヶ谷(ししがたに)の陰謀露顕し、捕らえられた俊寛僧都、藤原成経、平康頼の3名は絶海の孤島・鬼界ヶ島へと流されます。翌治承2年(1178年)、赦免船が島に到着。成経、康頼は赦されるものの、俊寛ひとり赦されず島に取り残されることになりました。
平家物語にあるこの有名なエピソードをあの大近松が人形浄瑠璃の作品としたんであります。後に義太夫狂言となった「平家女護島(へいけにょごがしま)」のうち通称「俊寛」が隼町国立劇場で上演されますよ。「国立劇場六月歌舞伎鑑賞教室平家女護島『俊寛』」です。俊寛を演じるのは、進境著しい中村橋之助。たったひとり孤島に残された俊寛の心境はいかばかりか。想像するだに恐ろしく、絶望的で、発狂疑いないでしょう。その俊寛を橋之助がどのように演じるのか。興味津津の役どころですね。
この歌舞伎鑑賞教室、今までにも私はなん回か観ていますが、ハズレがないですね(失礼!)。解説は懇切丁寧。台詞、所作の意味、見どころなどを若手の歌舞伎役者が具体的に所作を交えて解説してくれるので、私のようなシロートでもじつによくわかる。歌舞伎に縁のなかったア・ナ・タ。隼町に、さあ、ゆきましょう。
木の実ナナ
木の実ナナがデビューして50年になるそうです。そんなになるんだ。スゴイ! そこで、ここまで育て支えてくれた方々への感謝を込めて「木の実ナナ50周年記念コンサート」がテアトル銀座で開催されますよ。「男はつらいよ」のマドンナになったこともある木の実ナナ。歌って踊って芝居ができる元SKD団員・木の実ナナ。私の大先輩が彼女と下町の小学校で同期だったなんて話を思い出しましたよ。小さいころから歌が好きだったみたいですね。
で、コンサートはとゆうと・・・出演者の顔ぶれがなかなかですよ。司会は大澄賢也。久しぶりですね、この名を聞くのは。AKB48の佐藤亜美菜も出るそーです(知りませんが)。それよりなにより上々颱風(しゃんしゃんたいふーん)が出演するのがうれしいな。昔、鳥も通わぬ三宅島で彼ら彼女らの演奏を聴いたことがあるけど、いっぺんにファンになっちゃったね。なにせにぎやか。三線バンジョーをベースに繰り出す曲は琉球音階っぽかったりアジアンテーストだったり「ちゃんちきミュージック」というだけあって、お祭り大好き人間にはこたえられない演奏スタイルです。ヴォーカルのえみチャンはそれ相応の歳になってるとおもうけど、元気でやってんだろな。よぉーっし。6月になったら¥6,500の大枚払って銀座へゆくとするか。
各種イベント
そのほかにも、渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムでは「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展が開催されます。本邦初公開となるダ・ヴィンチ「ほつれ髪の女」が出展。未完成なのか、丹念に描かれた顔(美女です)に較べ、ぼさぼさの髪。でも、これを観るために渋谷へ出かける価値はあるでしょう。
あの名画「ローマの休日」が舞台化されました。新聞記者と王女との恋。吉田栄作を主演に据え(芝居できるのかな栄作は)、いまや虎姫一座の人気者となった小倉久寛を配した「ローマの休日」は天王洲銀河劇場で上演されますよ。
たまには親子で潮干狩りでもなさいませんか。ゆとりちよだが木更津江川海岸での潮干狩りをあっせんしてくれます。黄金のはまぐりを見つけたら素敵なプレゼントがあるそーなので挑戦してみてはいかがでしょう。もっとも、夢中になり過ぎて腰を痛めないようにネ。
今月号も魅力満載、話題沸騰の「ゆとりちよだ」。岩本のみなさまには、神田のジョニーこと仁科がお持ちしました。おタノシミに。