ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿 2012/05/09

ゆとりちよだNEWS No.86

浅草出身の喜劇役者・渥美清演じるフーテンの寅さんに次のような口上があります。

つらいもんだよ パンツのおなら 右と左に泣き(鳴き)別れ

つらいのは男ばかりではなく、おならもつらいんですネ。で、この口上を神奈川のK先生にお伝えしましたら、さすが碩学、「虎が雨」なる季語をご教示くださいました(私、知りませんでした)。

建久4年(1193年)5月28日、源頼朝が催した富士裾野の巻狩の折、夜陰に乗じて父の仇を討った曽我十郎五郎兄弟。

兄十郎は討ち死にし、弟五郎は捕らえられ首を刎ねられます。

その十郎の愛人が虎女(とらじょ)とよばれる大磯の遊女。
彼女はその後出家し、生涯、曽我兄弟の菩提を弔ったそうです。

後世の人々は虎女をあわれんで、旧暦5月28日に降る雨を「虎が雨」とよぶようになったとか。なかなか虎姫一座を体験できず、浅草の麗人たちとは泣き別れ(麗人たちは泣いてないんだけどね)のままのK先生。

きっと5月28日には「虎が雨」が降るにちがいない。と、晴れ渡った五月の空を見上げていましたら、ゆとりちよだ86号が届きましたよ。さぁて、今月号にはどんなたのしい情報が載っておるんでありましょうか。

南アルプスさくらんぼ狩り
「さくらんぼ」と聞くと、私なんぞは桐の箱に入った宝石みたいな粒を想像しちゃいます。それくらい高価な果実とゆうイメージの強いさくらんぼなんですが・・・それが、あ・な・た。「40分間さくらんぼ食べ放題」なんて夢のよーな話が舞い込んできましたよ。

ゆとりちよだが斡旋する日帰りバスツアー「南アルプスさくらんぼ狩り」であります。またまたやってくれましたね、ゆとりちよだは。

千代田区役所を出発したら新宿へ寄ってあとは一路さくらんぼ農園へ。胃袋がさくらんぼで満ちたら、甲斐の酒蔵・七賢酒造で昼食と酒蔵見学です。でも、さくらんぼで(たぶん)お腹がいっぱいなのにお昼ご飯が食べられるかしら。

ちょいと心配だけど、ま、しっかといただきましょう。そんでもってデザートは八ヶ岳山麓にあるチーズケーキ工場でつくられるチーズケーキ。これはタノシミですね。あれ!?  いま気が付いたけど、今回のツアーにはお土産が付いてませんね。さくらんぼ詰め合わせとか銘酒1本とかチーズケーキ山盛りとか。でも、ま、いっか。お腹がいっぱいになったんだから。。


日本橋 〜描かれたランドマークの400 年〜
次におススメするのは、両国江戸東京博物館で開催される「日本橋〜描かれたランドマークの400年」展です。

江戸時代には五街道の起点として各地への里程の基準地となった日本橋。現在でも日本橋の中央には道路元標が埋め込まれているそうです。いつか見てみたいですね。それはさておき、400年以上の歴史を持つこの日本橋のドラマティックな変遷を多彩な作品(約130件)でたどろうとゆうユニークな企画であります。

日本橋の絵といえば真っ先に思い浮かぶのは歌川広重描く「東海道五拾三次之内日本橋朝之景」でしょう。木戸が開けられ、薄明のなか太鼓橋の向こうからやってくるのは大名行列なのか、整然と橋上を進んできます。

橋のたもとには棒手振(ぼてふり)の魚屋。桶の中は仕入れたばかりのカツオかな。江戸っ子なら女房を質に入れてでも食べたい初ガツオかもしれない。と、まぁ、こんな具合に想像力をかきたてられる作品群が目白押し。

ほかにも、橋近くの版元から出版された「解体新書」や、明治初期橋のたもとで営業を開始した「人力車」の実物など興味津々の展示物がありますよ。人力車なんて今や浅草名
物となってて、鯔背な兄さんや粋な姐さんたちが元気よく曳いてるから比較してみるのもオモシロイでしょう。


都はるみコンサート2012
おお、久しぶりの都はるみです。

最後に都はるみのコンサートに行ったのはいつだったかな。有楽町の東京国際フォーラムだったかしら。3年くらい前か。で、7月9日(月)18:00中野中野サンプラザホールで「都はるみコンサート2012」が開演しますよ。

今回はお客のリクエストに都はるみが応えるそうです。会場のロビーに設置されたリクエスト曲リストから曲を投票し、開演後、都はるみ本人が投票用紙を取り出して歌うとゆう趣向。オモシロイですね。私ならなにを選ぶかな。

比較的初期の(1) 「涙の連絡船」(2)「おんなの海峡」(3)「好きになった人」あたりか。

みなさまならどの曲をお選びになりますか。もっとも、歌曲が限定されるワケだから聴きたい歌がナイなんてことがあるかもね。ま、それはともかく、こんな魅力的な企画に飛びつかない手はないでしょう。さあ。中野へゆこう。


ほかにも、隼町国立劇場では国立劇場七月歌舞伎鑑賞教室  歌舞伎十八番の内「毛抜」が上演されます。髪が逆立つとゆう姫君の奇病の謎を解く粂寺弾正に気鋭の片岡愛之助が初役で挑戦。海老蔵で観たことがあるけど、愛之助がどんな粂寺弾正を演じるのかタノシミです。

当代きってのコメディエンヌ・藤山直美と演技派女優・高畑淳子が最強のタッグを組みました。有楽町シアタークリエで上演される「ええから加減」です。いったいどんな喜劇になるのでしょう。こりゃぁ・・・観なくちゃワカリマセンね。

六本木国立新美術館では「エルミタージュ美術館」展が開催されます。300万点を超える所蔵作品を誇るエルミタージュ美術館。ティツィアーノからピカソに至る83作家、全89点が展示されます。なかでもマティスの「赤い部屋(赤のハーモニー)」は約30年ぶりの来日となるそうなので、前回見逃した方は必見でしょう。

今月も魅力満載「ゆとりちよだ」86号でした。アキバのみなさまには・・・いぶし銀の魅力・仁科がお持ちしました。おタノシミに。