ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2012/07/09

ゆとりちよだNEWS No.88

ゆとりちよだNEWS No.86でご紹介しました「日本橋 描かれたランドマークの400年」展を両国の江戸東京博物館で観てきました。
なかなかおもしろい展覧会であったことをご報告しておきます。

江戸時代には五街道の起点として各地への里程の基準地となった日本橋。
その日本橋は、北斎、広重、英泉、巴水ら名立たる絵師たちによって描かれてきました(川瀬巴水の描く端正な日本橋は強く印象に残りました)。
江戸時代には江戸の町は、富士山、江戸城、日本橋が3点セットになって描かれたとか。確かに遠景に富士山がぽつんと、あるいは雄大に描かれていたりします。
だから、こんな浮世絵が参勤交代の折、国許に帰る武士たちの江戸土産になったのですね。

と、こんな知見を「100倍拡大!浮世絵DVDブック①日本橋 広重」(講談社)で得ました。
すでに何度も書いております浅草は虎姫一座のリーダー・ゆきチャンがナビゲーターを務めるこの浮世絵解説書、至るところに新発見がありますよ。ご覧になってみてはいかがでしょうか。

と、ユーツな梅雨空を見上げながら独り言を言っておりましたら、ゆとりちよだNEWS No.88が到着しました。さぁて、今月号にはどんなたのしい情報が載っておるんでありましょうか。


 まず、ご紹介するのは、「国立劇場 九月 文楽公演」であります。これはすごい。出し物に目を瞠りますよ。あ・な・た。

 9月9日(日)11時開演

粂仙人吉野花王(くめのせんにんよしのざくら)吉野山の段

歌舞伎でお馴染み「鳴神」と同じ題材です。慈雨をもたらす竜神を吉野の岩窟に閉じ込めた粂仙人。
竜神を解き放つため、その秘密を色仕掛けで粂仙人から聞き出そうとする美女の活躍やいかに。

夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)
住吉鳥居前の段 内本町道具屋の段 釣船三婦内の段 長町裏の段

中村勘三郎が平成座ニューヨーク公演で大成功を収めた出し物ですね。
夏祭のお囃子を背景に血みどろの修羅場が演じられます。

 9月17日(月)16時開演

傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると) 十郎兵衛住家の段

「ととさまの名は・・・」で知られる巡礼おつる。
少女の身にはなにが起こるのでしょうか。涙なくして観られない傾城阿波の鳴門。必見です。

冥土の飛脚(めいどのひきゃく) 
淡路の段 封印切の段 道行相合かごの段

ご存知、梅川忠兵衛の物語。封印切へと向かう忠兵衛の心の弱さはどんな道筋で描かれるのでしょうか。
大近松の傑作世話物をとっくりとご堪能ください。

どれをとっても義太夫狂言の代表作といえる傑作ばかり。これを見逃す手はありません。
秋風が吹いたら、さあ、隼町へゆきましょう。

ゆとりちよだNEWS No.87でご紹介した「真珠の耳飾りの少女」に次いでフェルメールの「真珠の首飾りの少女」がやってきます。
すでに6月13日から開催されている「ベルリン国立美術館展 ~学べるヨーロッパ美術の400年展~」。上野の国立西洋美術館で彼女に逢えますよ。
本邦初公開となるこの作品。フェルメールの特徴である、窓から差し込む柔らかな光を浴びて少女が真珠の首飾りを両手に持っています。
鏡に映しているのでしょうか。「真珠の耳飾りの少女」と同時に観ることのできる今展。こんな機会は二度と巡ってくることはないでしょう。
上野に行って較べてみませんか。

ところで、目玉はフェルメールだけぢゃありませんよ。世界史の教科書でご覧になった方もおいででしょう。
クラーナハ(父)工房の「マルチン・ルターの肖像」もやってきます。宗教改革を成し遂げた男はいかにも意志強固な面構えですね。
さらに、特筆すべきは素描版画館に収蔵されているイタリアの素描作品です。ボッティチェリの「ダンテ・神曲への挿画素描」と、ミケランジェロの「聖家族のための習作」は、イタリア・ルネッサンスを代表する天才ふたりの力量をまざまざと示してくれることでしょう。
さあ、秋風が吹く前に上野の山へゆこう。


「ゆかり・ミエ・まり 3人娘」とその名を聞けば胸が熱くなる男性諸氏は多いことでしょう。ナベプロ黄金時代の3人娘。
伊東ゆかり、中尾ミエ、園まりの3人が結成50年を記念して揃って舞台に上がります。伊東ゆかり「小指の想い出」、中尾ミエ「可愛いベイビー」、園まり「逢いたくて逢いたくて」なんて、あたしゃアカペラで歌えますからね。

♪あなたが咬んだ小指が痛い・・・♪可愛いベイビー ハイハイ・・・♪愛した人はあなただけ・・・どーです。スゴイでしょ。みんな歌っちゃおーかな。しっとりとしたゆかり、溌剌としたミエ、艶っぽいまり。3人の個性を生かす(にちがいない)公演はどんなものになるのかしら。
タノシミだな。
中野の中野サンプラザで8月5日(日)公演ですよ。


そのほかにも、全国の有名レストランチェーン店や居酒屋チェーン店、あるいはできたてほやほの東京スカイツリーの足元にある「東京ソラマチ」などで使えるジェフグルメカード(全国共通お食費券)はおススメですね。
通常料金¥5,000のところ、¥4,000(2割引き!)で斡旋してくれるんですから、こりゃあ即購入ですね。

今年も東京湾で夕涼みをしましょうか。「東京湾納涼船 2012」です。島帰りの大型クルーザーで東京ゲートブリッジやお台場を巡りましょう。飲み放題付きですよ。


アロマセラピーの基本を習いませんか。
ゆとりちよだ事務所が入っているちよだプラットフォームスクウェア5階会議室で講習会〈夏に役立つアロマセラピー利用法〉が開催されますよ。
香りによるリフレッシュ法やエッセンシャルオイルの楽しみ方を身につければ今夏の暑さは乗り切れるんぢゃないでしょうか。

今号も魅力満載ゆとりちよだ88号でした。岩本のみなさまには・・・経理の番頭として活躍なさっている早稲田さんがお持ちになりました。
おタノシミに。