ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2012/10/10

ゆとりちよだNEWS NO.91

すでに何回もこのNEWSでご紹介している浅草は虎姫一座。
9人の美男美女が繰り広げる夢のステージはご存知の通り。

そこで、ゆとりちよだ常務理事のMさんが浅草まで足を運びレヴューをご覧になりました。
感想は・・・いたくお気に入ったそーです。
こんなにたのしく夢のある舞台は多くの人にゼヒ観ていただきたい。
ゆとりちよだでもチケットを斡旋しようと、早速交渉。さすがMさん。
とんとん拍子で話はまとまり、近々、ゆとりちよだでチケットを斡旋していただけることになりました。
まことによろこばしいかぎりであります。
アクティブシニア(元気なジジババ)をターゲットにしている虎姫一座ですが、なんのなんの、
老若男女、だれが観ても十分(過ぎるほど)たのしめる舞台になっています。
その証拠に、ファンクラブである「浅草虎姫団」の主力部隊は30~40代。
新体操で使われるリボンの演技が舞台ではじまると、客席でもリボンを振り声援を送るのは彼らです。
そんな熱烈なファンをもつ虎姫一座。みなさまもぜひご覧になってみてください。


 両岸に鬱蒼と熱帯樹が生い繁るジャングルの川を遡ってゆく小舟。
F・コッポラ監督は「地獄の黙示録」製作にあたってW.ヘルツォーク監督の
「アギーレ 神の怒り」にヒントを得たそうです。
ジャングルにさえぎられて小舟から岸辺は見えません。いわば閉ざされた空間。
乗組員たちは次第に狂気を孕んでゆきます。と、突然、密林から降り注ぐ矢の雨。
印象的なこのシーンは、水に浮かぶ舟からの視点で描かれているから迫力があります。
では、私たちがいつも見慣れている風景を川から眺めたらどんな具合になるのでしょう。
そんな好奇心に応えてくれる催しをゆとりちよだが企画してくれましたよ。
「水と石垣から見る江戸城!」(日本橋川・神田川クルーズ)です。これは、久しぶりのヒット企画でしょう。
千代田区役所脇の防災船着場を出発。江戸城外濠の石垣を眺めながら、普段御茶ノ水駅のプラットホームから
見下ろしている御茶ノ水渓谷を下り、日本橋を経て区役所へ戻るとゆうゴールデンコースです。
水上から眺める聖橋や日本橋はどんなにか美しいだろう。
想像するだにワクワクドキドキしてきますね。参加費¥2,000です。


 次におススメするのは、上野の東京博物館 平成館で開催される「特別展 中国王朝の至宝」展です。
中国の歴史は王朝の歴史といってよいでしょう。易姓革命により数多くの王朝が滅び生まれました。
今展では古代王朝・夏から宋に至る中国歴代の王都・中心地域に焦点を当て、
それぞれの王朝の代表的な文物を対比展示するそうです。
たとえば、黄河中流域に栄えた夏・殷の青銅器に長江上流域にあたる四川盆地すなわち
蜀の金製品を対比します。
古代中国の青銅器についてはみなさまもよくご存知でしょうが、
蜀の金製品とゆうのは珍しいんぢゃないでしょうか。
カタログ写真にみる四川省成都近郊の金沙遺跡から発掘された黄金の仮面は、同じ長江上流域の
三星堆(さんせいたい)遺跡出土の仮面を想起させるほど造形がよく似ています。
南には北とはまったく違う文化が栄えていたとゆうことがよくわかる展示です。
このように、「楚と斉・魯」、「秦と漢」、「北朝と南朝」、「長安と洛陽」、「遼と宋」
と対比して中国の文化史を展望できる仕掛けになっています。
さらに特別出品となる北宋時代の「阿育王塔」は必見でしょう。
阿育王とは古代インドのアショカ王のこと。アショカ王が八万四千の仏塔を造立したとゆう故事にならってつくられたものだそうです。
「塔王」(仏塔の王)とよばれる銀製金メッキの仏塔はゆうに高さ1mを超えます。
さあ、この秋は、今展の目玉となるだろう阿育王塔を観に上野のお山にゆこう。


 「山椒大夫」といえば森鴎外の小説や溝口健二監督の映画を知らなくても、安寿と厨子王の物語として多くの方がご存知でしょう。
その物語が前進座によって舞台に上がります。「説経節 さんしょう大夫」です。
説経節とは、中世、仏の教えを説くため節をつけ庶民にもわかりやすい言葉で語られた物語のこと。
前進座がこの説経節に挑戦しました。1975年、芸術祭優秀賞を受賞した芝居の構成は・・・
漂泊の説経師たちが日本古来の楽器にのせてこの悲惨な復讐譚を語り唄うとゆうスタイルをとっています。
大宰府に流された父の赦しを乞うため都に向かう安寿たち一行。
しかし、人買いにだまされ、母は佐渡へ、姉の安寿と弟・厨子王は丹後の山椒大夫に別れ別れに売られてゆきます。
安寿は汐汲み、厨子王は芝刈りと、過酷な労働を強いられたふたりはやがて脱出を決意、実行に移します。
さて、その後の二人の運命やいかに。映画では香川京子が美しい姉・安寿を演じていましたが、劇場版ではいかがでしょうか。
隼町の国立劇場小劇場で上演されますよ。


 ほかにも、五木・都コンビが「五木ひろし・都はるみ"な・か・よ・し"アンコール スペシャル オンステージ」
と題して浜町の明治座で競演します。
「円熟」の域に達しているふたりがどんなたのしいステージを私たちに魅せてくれるのでしょうか。タノシミですね。

オーストリアとスイスの間にあるリヒテンシュタイン候国。国は小さいが、美術品収集の規模は大きい。
国家元首であるリヒテンシュタイン侯爵家が500年(!)にわたって収集した美術品30000点のうち、
ルーベンス、ラファエッロなど選りすぐりの優品139点が六本木の国立新美術館に来ます。
題して「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」。
3×4mもあるルーベンスの「占いの結果を問うデキウス・ムス」なんて大作が展示されるんですから、
これは、もう、六本木にゆかなくっちゃ。

中村勘九郎・中村七之助の兄弟が五反田のゆうぽうとホールで顔を合わせます。
2005年以降、恒例となっている「中村勘九郎・中村七之助 錦秋特別公演2012」。
二人の芸談がたっぷり聞けるとあってなかなかの人気ですよ。

 今月も話題満載「ゆとりちよだ」91号でした。アキバのみなさまには・・・性懲りもなく神田のジョニーがお持ちしました。おタノシミに。