ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2013/01/11

ゆとりちよだNEWS No.94

あけましておめでとうございます。
昨年にひきつづき本年もヨロシクご愛読くださいますようお願い申しあげます。
さて、年明け早々寒い日がつづきますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
もっとも、ここ数年来暖かい冬でしたから本来の寒さに戻ったともいえますネ。
昔、多摩に住んでいたころは真冬日(一日の最高気温が零下の日)なんてのが
ありましたから、それに較べりゃ、あぁた、東京の寒さなんてたかがしれてますよ。
なんて、うそぶいておりましたら・・・へ、へ、へ、へぇっくっしょ~~ん。
久しぶりに3連発。みなさま、カゼなど召しませぬよう。カゼは召さぬよ、召さぬはカゼか、
花を召しませ、ランララン。ひばりの歌だっただろか。
浅草虎姫一座でも歌ってほしいなと、おもっていたところで、「ゆとりちよだ」94号が
到着しましたよ。
さぁて、新春を飾るにふさわしい情報は載っておるんでありましょうか。

まず、ご紹介いたしますのは、銀座のル テアトル銀座で上演される
「William Shakespeare's オセロー」です。
シェークスピア四大悲劇のうちのひとつ「オセロ」。
主人公・オセロがなぜ愛する妻デスデモーナを縊り殺すに至ったのか。
悲劇は始めから悲劇であったのではない。ベニスの英雄・オセロ。
その美しい若妻・デスデモーナ。そして姦計をもってオセロをそそのかす奸臣・イアーゴー。
妻への嫉妬は殺意へと変わる。シェークスピアの華麗で重厚な台詞はオセロの心理を解き
ほぐしながら物語を悲劇へと向かわせてゆく。
悲劇の主人公オセロには翻訳劇初挑戦の市川團十郎。
イアーゴーにはその息・市川海老蔵。そして、このレトリックに満ちたシェークスピア劇を
演出するのはベテラン栗山民也。
当代きっての人気歌舞伎役者二人と手練れの演出家を揃えた「William Shakespeare's オセロー」。
これは新春イチバンの興行となることでしょう。梅が咲いたら、さあ、銀座へゆこう。
と、ここまで書いたところで、体調不良のため團十郎が舞台を休演するとのニュースが
突然入ってきました。休演だけではなく、公演そのものを中止するらしい。ザンネン。
團十郎の赤毛物の舞台を観たかったのに。
でも、4月に開場する新歌舞伎座の杮落し(こけらおとし)公演に間に合うのかしら。
勘三郎亡き今、歌舞伎界の大名跡團十郎が欠けたんぢゃ、困るよな。


フランスの国民作家ヴィクトル・ユゴー。
彼の代表作「レ・ミゼラブル」はハリウッドのミュージカル映画となって現在上映中ですが、
もうひとつの作品「ノートルダム・ド・パリ」が本場フランスで舞台化されました。
歌とダンスのみのミュージカル。台詞は一切なし。
ジプシーの美女・エスメラルダに想いを寄せる近衛隊長・フェビュス、
ノートルダム寺院の司教・フロロ、そして鐘つき男のカジモド。
この四角関係ともゆうべき物語は騒乱の中、悲しい結末へと突き進んでゆきます。
昔、ノートルダム・ド・パリを原作にした1957年公開映画「ノートルダムのせむし男」
が再映されたとき、観にゆきました。
カジモドには渋い演技派アンソニー・クイン、エスメラルダにイタリアの肉体女優
ジーナ・ロロブリジーダとゆう豪華な顔合わせの映画で、クライマックスの寺院のてっぺん
から煮えたぎった油だったか鉛だったかが怪物の口から流れ落ちるシーンなんて
今でも鮮明に覚えています。
今回のミュージカルは、寺院を想定した巨大なセットで、壁をつたい空中を飛び回る
アクロバティックでパワフルな舞台となっているようです。
渋谷の東急シアターオーブで上演されますよ。
ところで、このシアターオーブ。
昨春開業した高層複合施設「渋谷ヒカリエ」の11階に昨夏できたばかりのほやほや劇場です。
ついでにこの劇場もたのしんぢゃいましょう。


最近、美容とダイエットのためにベリーダンスを習う女性が増えているそうです。
確かに激しく腰をくねくねしたら脂肪が付くヒマなどないかもしれませんね。
中東が発祥の地といわれるエロティックで悩ましいベリーダンス。
鼻の下伸ばして観る男性は多いことでしょう(かく申す私もそうなんですが)。
そんなベリーダンスファン必見のベリーダンスショウがやってきますよ。
「ベリーダンス・エボリューション」です。
ただ踊るだけぢゃなく、物語として演じられます。今回の 演目は「The Dark Side of the Crown」。
紀元前600年、さる王国の宮廷で事件は起こります。
国民から慕われていた女王が何者かによって殺される。それはだれか。
王位継承権のある王女3人のなかに犯人はいるハズ。
こんな物語をベリーダンスで表現しようってんですから、スゴイですね。
どんな舞台になるんでしょうか。
興味津津の「ベリーダンス・エボリューション」。
五反田のゆうぽうとホールで上演されますよ。

そのほかにも、水道橋の東京ドームでは、毎年恒例の「東京国際キルトフェスティバル
ー布と針と糸の祭典2013-」が開催されます。
エッ!いったいどうやってつくるの!?と叫ぶことでしょう。
さまざまな布を針と糸で綴ってゆくパッチワーク。
今回は藍染めの野良着に魅せられた長野富江さんの作品が「野良着2000つぎ」と
題して発表されます。
ボロとよばれる布に新たな生命を吹き込んだ彼女の作品。
浅草のアミューズミュージアムの展示品に繋がるものがあります。
1月24日(木)から30日(水)までですよ。
同じ東京ドームで、2月4日(月)から11日(月)まで「テーブルウェア・フェスティバル2013
~暮らしを彩る器展~」が開催されます。
信楽焼といえば狸の置物しか思い浮かばないア・ナ・タ。も少し勉強したほうがいいですね。
今展では「暮らしの中のゆとりを創新~信楽焼~」と題して信楽焼にスポットを当てた
特集が組まれています。えぇ~っ、これが信楽焼なの!?とおもう作品がずらり。
そのほかにも、もちろん、ローゼンタール、ロイヤルコペンハーゲンなど、
海外の有名メーカーの製品も展示・販売されます。
これを機に、焼き物やガラスの奥深い世界へ、たのしみながら迷い込みましょうか。


今月号も話題満載、「ゆとりちよだ」でした。
アキバのみなさまには・・・神田のジョニーこと仁科がお持ちしました。おタノシミに。