ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2013/09/13

ゆとりちよだNEWS No.102

朝晩ちょっぴり涼しくなりました。
秋めいてきたかなと思いはするものの、日中の炎暑は相変わらずです。
洗濯物がさっさと乾くのはよいけれど、植栽への朝晩の水遣りはタイヘン。
日によってはお昼にも遣らないといけない。そのたびにTシャツは汗でびちょびちょ。
洗濯物が増えるワケです。パンパンと叩いてTシャツのシワを延ばしていましたら、
ゆとりちよだNo.102が到着しましたよ。
さて、今号にはどんなたのしい情報が載っておるんでありましょうか。


まずご紹介するのは、上野の東京藝術大学大学美術館で開催される
「興福寺創建1300年記念 国宝 興福寺仏頭展」です。
昭和12年(1937年)、解体修理中の興福寺東金堂本尊薬師如来の台座の中から仏像の頭部
が発見されました。
これこそ応永18年(1411年)の興福寺東金堂火災の際に焼失されたとされていた白鳳期制作
の本尊薬師如来の頭部だったのです。
ふくよかな顔立ちと微笑み。ご尊顔を拝していると・・・気持ちが安堵してきます。
ご覧になれば、頭部のみの破損した仏であるにもかかわらず国宝指定を受けた理由が
よっくおわかりになることでしょう。
4年前、東京国立博物館で展覧された阿修羅像のように、360度、どの角度からも拝観できる
ようになっています。
しかも、今展では如来の随神として造られた「木造十二神将立像」(国宝)が仏頭と並び、
主従が実に600年ぶりに再会を果たすとゆう、まことに感動的な場面に立ち会うことになるでしょう。
さらに。わずか厚さ3cmの檜の板に彫り込まれた十二神将像(国宝)も展示されます。
十二神将が二組! こんなに豪華なラインアップは今世紀中にはもう実現しないかもしれません。
この機会を逃さず、この秋は上野のお山にゆこう。


次におススメするのは、やはり上野の国立西洋美術館で開催される「ミケランジェロ展―天才の軌跡」です。
栴檀は双葉より芳し。
ミケランジェロ15歳(!)に制作したとされる「階段の聖母」がやってきます。
モチロン本邦初公開。
大理石に浅く浮き彫りにした聖母子像です。階段に座りわが子に乳を与えている聖母。
やわらかな衣の襞の彫刻に若き天才の片鱗がのぞいています。
先にご紹介した興福寺十二神将の浮彫と比較してみるのもオモシロイかもしれませんね。
かたや檜こなた大理石。時代も題材も材質もまったく異なってますもンね。
さらに興味を引くのが彼の自筆書簡手稿類が展示されること。
古今東西を問わず人の手紙を読むのはオモシロイ。
どんな手紙をミケランジェロは書いているのかしら。
作品の完成が遅れていることのパトロンへの詫び状だったりして。
いやあ、興味津々ですね。
東京藝術大学大学美術館へ行ったついでに国立西洋美術館にも寄ってみましょう。


日本三大仇討といえば、「赤穂浪士の討ち入り」、「曽我兄弟の仇討」そして「鍵屋の辻の決闘」です。
いずれも歌舞伎で脚色上演されていますが、その「鍵屋の辻の決闘」すなわち「伊賀越道中双六」が
隼町の国立劇場で通し狂言として上演されます。
柳生新陰流の遣い手・荒木又右衛門(唐木政右衛門)と義理の甥・渡辺数馬(和田志津馬)が
仇・河合又五郎(沢井股五郎)を伊賀上野の鍵屋の辻で見事討ち果たした事件。
仇討に至る過程を道中双六に見立てたお芝居の陰の主役は呉服屋十兵衛。
演じまするは上方歌舞伎界の大御所・坂田藤十郎です。荒木又右衛門には髷物時代劇に
欠かせない中村橋之助があい務めまする。
四幕七場の長丁場。たまには通し狂言を観るのも悪くないのでは。


ヴィヴァルディの「四季」といえばイ・ムジチ合奏団。
「四季」を世界的に有名にしたそのイ・ムジチ合奏団が六本木のサントリーホールで演奏してくれますよ。
「四季」のほかにもオペラ「セビーリャの理髪師」序曲、オペラ「椿姫」第一幕への前奏曲など、
一度はホンモノを聴いておきたい曲ばかり。
「芸術の秋」にふさわしい演奏を聴きに六本木へ足を運びましょう。


「レミゼ」の略称で語られるミュージカル「レ・ミゼラブル」。
言わずと知れたフランスの国民作家・ヴィクトル・ユゴーの原作小説は、先だって映画化されましたので
ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。有楽町の帝国劇場で上演されますよ。
帝国劇場なんて敷居の高いところには一度も足を踏み入れたことがないなんて方は多いとおもいます。
S席¥10,500はチト高いけど、この際フンパツしてご覧になってみてはいかがでしょう。


宝塚歌劇が2014年に100周年を迎えるのを記念して渋谷の東急シアターオーブでは
「宝塚歌劇 100周年前夜祭 ドリーム ア ドリーム」が上演されます。
鳳蘭を筆頭に峰さを理、剣幸、安寿ミラ、初風諄など、ワタシだって知っている歴代トップスターたちが
「宝塚歌劇100周年にむけたオマージュ」をテーマに夢の舞台をプレゼントしてくれます。
これは、スゴイ! 第1部は宝塚を模した空中舞台でレヴュー、第2部はジャズの起源、
第3部は日本物と、宝塚のエキスをてんこ盛りにした超豪華な舞台になるようです。
完成してまだ1年しか経っていない東急シアターオーブ。
老舗の帝劇と較べてみるのも一興かもしれませんね。


 今月号も魅惑わくわく「ゆとりちよだ」でありました。
アキバのみなさまには・・・神田の御意見番・早稲田さんがお持ちになりました。おタノシミに。