立秋を過ぎたというのに暑い日がつづきます。
エアコンのない部屋でどうやってこの炎暑を凌いだらよいのか。
沸騰する頭に冷凍庫で凍らせたタオルを置くとジュッと音がしてしばらくは静穏が保たれます。
が、それも束の間。焼け石に水（焼けたオツムに冷凍タオル）であります。
おお、清涼な秋風よ早く吹いてくれと、雲ひとつない青空を見上げていましたら
ゆとりちよだ１１３号が到着しましたよ。
さぁて、涼風来たって炎熱を退けるよーな情報は載っておるんでありましょうか。

まずご紹介するのは日帰りバスツアー「ぶどう狩り食べ放題と河口湖で炉端料理とアサヒビール工場見学」であります。
笛吹市一宮町といえば、春先には桃花満ちて日本の桃源郷と広く全国に知られる町です。
ここに雨の日でもぶどう狩りができるとゆう農園があります。
「全天候型ぶどう狩り園」と称する屋根付きのぶどう畑に行ってみましょう。
その時期にイチバン出来のよいぶどうを食べ放題できるんです。
しかも、お土産に１カゴが付くってんですから、こりゃもう、ヨダレぽたぽたですね。
ぶどうを堪能したら世界文化遺産に登録されている忍野八海（おしのはっかい）へゆきましょう。
富士山の伏流水が何十年もの時間をかけて溶岩によって濾過され泉となって麓に湧き出てきます。
泉は池となり、その数八つ。称して忍野八海。
日本の名水百選に登載された清冽な水を湛えた池、藁葺屋根の農家、背景には富士山。
絵になる風景ですね。日本の原風景ともいうべき景色に酔い痴れたらお次はビールで酔いましょう。
金太郎の故郷・南足柄の山中にアサヒビールの工場があるんです。
ここで、大麦、ホップそして清浄な水を原料にしてビールが製造される過程をしっかと見学しましょう。
見学が終わったら・・・待ちに待った試飲です。試飲はたのしいんです。
なんてダジャレが出てくるほど胸がワクワクしますね。
２０分でお一人様３杯まで試飲できるそうです。お酒の飲めない隣の人の分まで飲んぢゃおうかな。
イヒヒ。で、酔っぱらっちゃったところで帰ることにしましょう。締めて￥３，９００。お手頃価格ですね。
みなさま。豊穣の秋の一日、富士山周辺でのんびり過ごしてみてはいかがでしょう（飲み過ぎないようにネ）。

次におススメするのは東銀座の新橋演舞場で上演される「舟木一夫特別公演」であります。
第一部が「八百万石に挑む男ー天一坊秘聞ー」、第二部が「シアターコンサート」。
第一部のお芝居では稀代の山師・天一坊にＡＫＢ４８の前田敦子と浮名を流したあの尾上松也、
その軍師・伊賀之亮には舟木一夫が扮します。
この尾上松也とゆう歌舞伎役者、私は３年前の７月、国立劇場での歌舞伎鑑賞教室「義経千本桜」
で初めて知りました。
尾上松緑が平知盛を演じるなど見応えのある舞台でしたが、私が注目したのは解説を担当した尾上松也です。
解説は懇切丁寧。立ち姿が美しい。口跡鮮やか。見事に切る見得。
若手の役者でこんなのがいたんだ。いっぺんにファンになっちゃいましたね。
で、天一坊です。脇役陣が豪華であります。林与一、田村亮と主役を張れるような役者がずらり。
コンサートでは舟木一夫が真っ赤な学ランで今や昭和歌謡の定番になりつつある高校三年生を
歌うんでしょう。たぶん。
みなさま。舟木一夫だけぢゃなくって、尾上松也のお芝居を観るだけでも新橋演舞場へゆく価値はあるとおもいますよ。

上野の東京都美術館では「メトロポリタン美術館　古代エジプト展　女王と女神」が開催されています。
アメリカを代表する、ニューヨークのメトロポリタン美術館から"女性"をテーマに選りすぐった
本邦初公開の２００点のエジプトコレクションが上野にやってきましたよ。
女王像の頭部とか女神像のほかに興味を引く品々があります。
女性のアクセサリーやメーク道具です。例えば金製の「髪結いの道具」。
ハサミなのかしら、ジャッカルに似たアヌビス像が把手に取り付けてあります。金のハサミ。
切れるのかな。「ハトホル女神の象徴がついた柄鏡」なんてのもあります。
金箔を押した持ち手に扁平の鏡が付いた手鏡です。
こんなのを使うことのできた女性は上流階級に属していたんでしょうね。
「王女の姿を象眼した瓶」は儀式で聖水を入れる容器なんだそうです。
でも蓋と本体がくっついてるんで実用にならないから副葬品かも。
いろいろ想像力を刺激してくれる女王と女神展。
今夏は、上野のお山で遥か紀元前の古代エジプトの女性たちにおもいを馳せてみましょう。

そのほかにも、渋谷のＮＨＫホールでは「谷村新司　コンサートツアー２０１４～百年後の君に聴かせたい歌～」
が開演します。
さだまさしに引けをとらない話術の名手でもある、谷村新司がどんな話と歌を披露するのでしょうか。タノシミですね。

同じ渋谷の「東急シアターオーブ」では、ミュージカル「SINGIN' IN THE RAIN～雨に唄えば～」
アダム・クーパー特別来日　日本公演がありますよ。
ジーン・ケリーが唄い踊る名画「雨に唄えば」をミュージカル化。
１２トンの水を舞台に放出するそうなので、前席の観客はご注意を。

一方、有楽町の帝国劇場ではユーミンの音楽劇「あなたがいたから私がいた」が上演されます。
ユーミンと帝劇。
セレブしか相手にしないとゆうユーミンが帝劇でどんなお芝居を魅せてくれるのでしょうか。
これも、ま、タノシミですね。

さあて、暑気払いになりましたでしょうか、ゆとりちよだＮＥＷＳ１１３号。
アキバのみなさまには・・・パンツ１丁で夏を乗り切る神田のジョニーがお持ちしました。
おタノシミに。