ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2014/09/12

ゆとりちよだNEWS No.114

9月に入りようやく涼しくなってきましたね。
パンツ一丁で酷暑を乗り切った甲斐があるとゆうもの。ほっ(と一息)。
職場の植え込みでは白いヒガンバナが咲いています。
風に揺れる白いレースの女王を眺めていましたらゆとりちよだ114号が届きましたよ。
さぁて、今月号にはどんなたのしい情報が載っておるんでありましょうか。


まずご紹介するのは生誕140年を記念して竹橋の東京国立近代美術館で開催される
「菱田春草展」です。
36歳とゆう若さで亡くなりながら彼の描いた絵画のうち4点が重要文化財に指定されています。
泣く泣く匈奴の王に嫁ぐ美女・王昭君を描いた「王昭君」、唐の則天武后の時代に生きた
賢首大師を描いた「賢首菩薩像」、六曲一双の屏風に描かれた連作「落葉」4点と1点が展示されます。
そして、切手の絵柄になりましたからご存知の方も多いでしょう。
「黒き猫」が出品されるんです。
柏(?)の曲がった太い幹の上に寝そべって静かにこちら(観客)を見つめている黒猫。
「チェシャ猫」ぢゃありませんよ。「黒き猫」です。
この絵を観るためにだけ竹橋へゆく価値はあるとおもいます。
春草は相当な猫好きだったようですね。今展では春草描く猫作品がずらり勢ぞろいしますよ。
展示作品100点を超える大回顧展。
一堂に会するこの機会を逃したら当分の間(ひょっとしたらあなたが生きている間は)観ることができないでしょう。
この秋には北の丸公園の黄葉を眺めながら竹橋に向かおうぢゃありませんか。
なお、展示期間が作品によって違いますのでご注意ください。
「黒き猫」は10月15日(水)~11月3日(月)の20日間のみの展示となります。


次におススメするのは上野の森美術館で開催される「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」であります。
ボストン美術館といえば厖大な日本美術コレクションの所蔵で知られた美術館。
2年前には同じ上野の国立美術館平成館で「ボストン美術館 日本美術の至宝」展が
開催されたのは記憶に新しいところです。
曽我蕭白の雲龍図をはじめ、等伯、光琳、若冲など初めて目にする作品が並び、
私たちの目を見張らせました。
そんなボストン美術館から今回やってくるのは・・・北斎です。
幕末から明治にかけてフェノロサや岡倉天心らによって収集された浮世絵コレクション。
そのほとんどは公開されることなく収蔵庫の奥深く秘められ良好な状態を保ってきました。
北斎も例外ではありません。
超有名な富嶽三十六景(今展には選りすぐりの21図が出品)はこんなにも色鮮やかだったんかと
驚くことでしょう(まだ観てないけど)。とりわけ珍しいのは組上絵でしょう。
切り抜いて立体に組み上げる浮世絵のこと。子供雑誌の付録についている(た)アレですね。
会場で組み立てたものが展示されるそうですよ。
ほかにも、ボストン美術館のみが所蔵している作品や北斎の娘・応為(おうい)の肉筆画など
北斎ファンにはたまんない名品、珍品あわせて140点が上野のお山に会します。
さあ、竹橋の次は上野のお山で画狂人・北斎絵師の世界にたっぷり浸ろう。


四代目市川猿之助を襲名した市川亀治郎。
東銀座の新橋演舞場では「10月花形歌舞伎」と題して、襲名後の歌舞伎公演があります。
宙乗りあり十八役早替わりありとこれでもかとゆう伯父譲りのケレン味たっぷりのお芝居に挑戦。
10月は新橋演舞場から目が離せませんよ。

一方、隼町の国立劇場では「11月歌舞伎公演」として「通し狂言 伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」
四幕六場が上演されます。
仙台伊達藩のお家騒動を題材にした歌舞伎屈指の名作。
若君を悪臣・仁木弾正から守るためわが子を犠牲にする乳母・政岡。
「腹が減ってもひもじうない」とゆう子役のセリフを一度は耳にしたことがおありでしょう。
女形の最高峰に位置する政岡を人間国宝・坂田藤十郎が、敵役・仁木弾正を中村橋之助が演じます。
こりゃぁ見ものですゼ。

今月号もたのしい情報満載のゆとりちよだ114号。
アキバのみなさまには・・・神田のお目付け役・政岡さんがお持ちになりました。おタノシミに。