ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2015/04/13

ゆとりちよだNEWS No.121

東京はすでに葉桜。ゆく春を惜しむ間もないほどの性急な今年の桜でした。
が、気分はハナミズキ、ジャスミン、フジなど初夏に向けて咲く花に移っています。
初夏といえば、2年に1度の大祭・神田祭がある。ハイライトとなる宮入は5月10日(日)。
神田の人々は今や遅しと手ぐすね引いてその日を待っています。
曇り空を見上げながら早く神輿を担ぎたいゼと腕を撫していましたらゆとりちよだ121号が
到着しました。さぁて、今月号にはどんな情報が載っておるんでありましょうか。


まずご紹介するのは、上野の東京国立博物館平成館で開催される特別展「鳥獣戯画―京都
高山寺の至宝―」であります。
奈良時代に創建され鎌倉時代はじめ明恵上人によって再興された栂尾(とがのお)の高山寺。
ここには日本人のだれもが知っている(だろう)絵巻があります。そう。「鳥獣戯画」です。
「源氏物語絵巻」、「信貴山縁起絵巻」、「伴大納言絵詞」とならぶ4大国宝絵巻物のひとつ。
兔、猿、蛙などの動物たちが人間のように踊り、遊び、儀式などをする様をユーモラスに躍動的
に描いた絵巻。
2009年から4年をかけた修復を終え、全巻(!)を私たちは観ることができるようになりました。
スゴイですね。甲・乙・丙・丁の4巻すべてが前後期にわけて展示されるなんて夢のような話ぢゃないですか。
時代・作者が明らかに異なる各巻。とりわけ有名な甲巻の動物たちの描写は必見でしょう。
水遊びをする猿と兔。
しかつめ顔で半跏趺坐している蛙を本尊に法会を営んでいる猿、兔、蛙、狐たち。
生き生きとしています。
このほかにも、鳥獣戯画が伝来する過程で裁断された(現在確認されている)断簡すべてが展示
されます。これだけぢゃありません。
国宝・明恵上人像(樹上座禅像)も必見でしょう。
ふつう高僧の像とゆうと椅子に座って払子(ほっす)を持つ図が多いけどこの絵は広い松林の中
でぽつねんと明恵上人が座禅を組んでいます。その様を見つめる樹間のリス。
かわゆいですね。4月28日から6月7日まで2期に分けて展観できる「鳥獣戯画」展。
5月初旬には本館前の巨樹・ユリノキが満開になっていることでしょう。
風薫る初夏の一日、上野のお山でのんびり過ごすのも悪くないですね。


次におススメするのは六本木の国立新美術館で開催される「マグリット展」です。
2002年以来13年ぶりとなる日本での回顧展。
2009年にオープンしたベルギーのマグリット美術館ほか世界12か国から120点ものマグリット
作品が六本木に集結しますよ。さて、どんな作品が来るのでしょうか。

光の帝国Ⅱ:不安になるような絵です。白い雲がいくつも浮かぶ青い空。
が、その下に目を転じると暗い森と建物。窓はぼんやりと明るい。
そして、ぽつんと佇む灯りのついた街灯。人の気配はありません。ゾクッと鳥肌が立ちますね。

凌辱:笑っちゃいます。女性の裸体を顔に仕立てた作品です。栗色の髪、バストの目、臍の鼻、
口はナニですな。おかしい。

現実の感覚:あの赤塚不二夫を驚愕させた作品です。空中に浮かぶ巨大な岩。
青い空には三日月が。シュールレアリスムを絵にしたら「これだ!」とゆう極めつけぢゃないかしら。

白紙委任状:馬に跨り樹間を優雅に歩む貴婦人。が、少しヘンだ。
向こうの樹と遠景の一部が人馬の前面にある。エッシャーのだまし絵のような絵です。

恋人たち:キスをしているダークスーツにネクタイの男性と赤いノースリーブの女性。
が、顔は白い布で覆われています。岡田英次と久我美子のガラス越しの接吻より生々しいかな。

レアリスムを超える非日常の世界。「シュール」だけではくくられない摩訶不思議な世界を描いた
ルネ・マグリット。そんな魅力たっぷりのマグリット芸術を六本木で堪能しませんか。
ついでに119号でご紹介した「ルーブル美術館展」(国立新美術館)といっしょに観てはいかが
でしょう。でも、オツムの中がぐぢゅぐぢゅになっちゃうかもね。


その芸を現代人のほとんどが知らないミスワカナ(ワタシも知りません)。
アコーディオンの玉松一郎とコンビを組んで戦前日本の漫才界に旋風を巻き起こし、戦後間も
なくヒロポン中毒により36歳で急逝した天才漫才師です。
ミスワカナの弟子でもあった森光子がその波乱の生涯を演じた「おもろい女」。
森の3回忌明けを迎え、今度は現代日本最強のコメディエンヌである藤山直美がミスワカナを
演じます。たのしみですね。日比谷のシアタークリエですよ。


鳴かず飛ばずの下積みから「よこはま・たそがれ」で一躍トップ歌手に躍り出た五木ひろし。
昨年亡くなった山口洋子とコンビを組んで数々の歌をヒットさせました。
「長崎から船に乗って」、「夜空」、千曲川」、・・・。「よこはま・たそがれ」から45年。
芸能生活50周年を迎えた五木ひろしのメモリアルコンサートが有楽町の東京国際フォーラム
 ホールAでありますよ。いっしょに歌いましょうか。♪よこはま たそがれ ホテルの小部屋・・・。ええな。


バラ愛好家の長年の夢とされてきた青いバラが遺伝子操作により誕生してから10年余り。
花言葉は「奇跡」なんだとか。どんな花なんでしょか。
所沢の西武プリンスドーム(旧西武ドーム)では「第17回 国際バラとガーデニングショウ」が開催されます。
会期中は100万輪のバラ(「100万本のバラ」ぢゃないよ)が咲き競うそうですので、こりゃあ壮観でしょう。
5月12日(火)~17日(日)ですよ。

今月号も魅力満載の「ゆとりちよだ」。アキバのみなさまには・・・神田のジョニーがお持ちしました。おタノシミに。