ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2016/05/12

会員様からのご投稿 5月号

ゆとりちよだNEWS134号

本年は2年おきに斎行される神田祭がないため、ずいぶん静かな神田の町です。住人もなんだか手持無沙汰な感じ。おおヒマだな早く神輿を担ぎたいぜと腕を撫しておりましたら、ゆとりちよだ134号が到着しましたよ。さあて、今月号にはどんなたのしい情報が載っておるんでありましょうか。

まずご紹介するのはバスツアー「さくらんぼ狩り・河口湖ハーブフェスティバルとリニア見学センター」であります。今回は甲斐の国・山梨へ。山梨県はフルーツ王国として有名ですね。ぶどうを筆頭にいちご、すもも、もも、ブルーベリー、洋梨ときて、これから旬のさくらんぼ。そう。今回はさくらんぼ狩りをするんであります。山梨市のさくらんぼ農園で「果実の宝石」を食べ放題できるなんて夢のようです。摘み取った赤い果実を口に含む。歯を当てる。ほとばしり出る甘酸っぱい香りと味。しあわせが口中に広がりますね。さくらんぼといえば佐藤錦が有名ですがどんな品種をいただけるんでありましょうか。これもタノシミです。さて、次に向かいますのは「桔梗屋工場」であります。中央線の旅をした方ならご存知でしょう(クルマでもいいけど)、桔梗信玄餅を。小さな風呂敷に包まれたこれまた小さなプラスティック容器。中にはきな粉に埋もれた3ヶのお餅(食感は求肥ですね)。これに、黒蜜をかけていただくワケですが、詳しい食べ方は桔梗屋のホームページをご覧いただくとして、製造元・桔梗屋の工場見学とお買い物をたのしみましょうか。ひとつずつ手作業でくるまれる桔梗信玄餅の製造工程を見学できますよ。そして、お昼は河口湖のレストハウス「ふなつや」で甲州名物ほうとうの鍋御膳をいただいたら、ハーブフェスティバルでラヴェンダーの香りを胸いっぱい吸い込んでしばし憩いましょう。山梨といえば保守王国。かつてその地のドンであった金丸信がリニア実験線を我田引鉄したと噂されたリニアモーターカーの見学センターにも寄ってみることに。次世代の高速鉄道(時速500km!)と言われる超電導リニアの走行試験を見学できるそうです。凄まじい電磁波を発生するといわれる超電導リニアだけど安全対策はどうなっているのか知りたいところですね。

モネの「睡蓮」の連作が展示してあることで知られる印象派のオランジュリー美術館と、オルセー駅を改築してできた19世紀美術の殿堂・オルセー美術館からルノアールの傑作群がやってきます。8月22日まで六本木の国立新美術館で開催される「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」です。モネやセザンヌと並ぶ印象派の巨匠・ルノアールの大展覧会。なんといっても本展の目玉は「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」でしょう。ムーランルージュ(赤い風車)といえば虎姫一座メンバーが踊っているフレンチカンカンで有名なモンマルトルのキャバレーですが、こちらは同じモンマルトルにあったダンスホールです。その中庭でのダンスパーティーを描いています。着飾った紳士淑女たち。画面手前中央には柔らかな木漏れ日の下、楽しそうに語り合う男女。右手にはワインでしょうか、ボトルとグラスを置いたテーブルを囲んで若い男たちが談笑しています。画面奥にはダンスをたのしむ多くの男女たち。しあわせに満ちた絵です。「田舎のダンス」と「都会のダンス」なんて絵もあります。右手に日本の(だろう)扇子を握りしめて男とダンスをする若い女性。どこか野暮ったいね。片や燕尾服と夜会服を着こんだ男女。こちらは洗練されているね。45年ぶりに揃って来日だそうです。本邦初公開の「浴女たち」はルノアール最晩年の大作です。画面中央には草上に寝ころぶピンクの肌がまぶしい2人の若い裸婦。豊満な肉体の持ち主たちです。奥にはたのしそうに水浴びする3人の女性。画家が78歳で描いたとはおもえない若々しく瑞々しい絵ですね。では、今年の夏は六本木で過ごしましょうか。

シンデレラストーリーの不朽の名作「マイ・フェア・レディ」。1963年日本初演時の江利チエミを別にして、主役のロンドン下町の花売り娘イライザ役は那智わたる、上月晃、大地真央と宝塚出身組が多かったのですが、今回も宝塚出身女優が演じます。ま、演技ができて歌も歌えてしかも客も呼べるとなるとそうなってしまうんでしょうね。下町訛りで無教養なイライザを貴婦人に仕立てようと、言語学者ヒギンズ教授は地獄の特訓で彼女を鍛えます。さあて、その結果は・・・池袋の東京芸術劇場プレイハウスに足をお運びいただくとして。今回、主役イライザを演じますのは花組トップスターだった真飛聖(まとぶせい)。ヒギンズ教授には寺脇康文、イライザをめぐって教授と賭けをするピッカリング大佐に田山涼成と演技派で固めた「マイ・フェア・レディ」。見応えがありますね。オードリー・ヘプバーン主演の映画の方は5月半ばから6月半ばにかけてTOHO系映画館の「午前十時の映画祭7」で上映されますので、あわせてこちらもご覧になってみてはいかがでしょうか。

今月号も魅力いっぱいゆとりちよだ134号。アキバのみなさまには・・・神田のジョニーがお持ちしました。おタノシミに。