ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿 2016/07/11

会員様からのご投稿 7月号

ゆとりちよだNEWS No.136

すでに東京では猛暑日が到来。あぢぢと叫んで炎上する頭に水道の蛇口からおもいっきり水をぶっかけても焼け石(頭)に水。この分では梅雨が明けたらどうなるのか。と、湯気の上がる頭をタオルで拭いてギラつくお天道様を眺めていましたらゆとりちよだ136号が届きましたよ。さあて、今月号には炎暑を鎮める涼やかな情報は載っておるんでありましょうか。

日本とイタリアが1866年に日伊修好通商条約を締結してから150年(日伊国交樹立150周年)を記念した展覧会をすでに私たちは鑑賞しています。江戸東京博物館の「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦」展を、東京都美術館の「ボッティチェリ展」を、国立西洋美術館の「カラヴァッジョ展」を。そして今回ご紹介するイタリアはヴェネツィアのアカデミア美術館からやってくる「ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」展であります。15世紀から17世紀に至るルネサンス期のヴェネツィアに焦点を絞った作品群約60点が来日。ティントレット「聖母被昇天」、ヴェロネーゼ「レパントの海戦の寓意」、ヴァッサーノ「ノアの箱舟に入っていく動物たち」と、3巨匠の宗教画が揃い踏みします。さらに。本展の超目玉作品、ティツィアーノ晩年の巨大な祭壇画「受胎告知」がヴェネツィア中心部に近いサン・サルヴァドール聖堂から特別に出品されます。410×240cmの大画面に描かれるのは、処女のまま懐妊したこと(大工のヨセフが可哀そう)を大天使ガブリエルがマリアに知らせるシーンです。翼の生えた大天使ガブリエルが青いローブに赤い上衣のマリアに告げる。金色に輝く天使たちが祝福し、天が割れて1羽の白い鳩が舞い降りる。画家は明るい色彩で力強く描きます。さぁて、梅雨が明けたら六本木の国立新美術館へゆきましょうか。

次におススメするのは、池袋・サンシャインシティのワールドインポートマートビル4F展示ホールAで開催される企画展「体感妖怪アドベンチャーGeGeGe水木しげるの大妖怪」です。水木しげるが描いた妖怪イラストをもとに、複製原画や立体像にさまざまな演出を施して、妖怪を紹介する体感型の展示会なんだとか。たとえば。代表作の「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する目玉おやじ、ねずみ男、ぬりかべ、一反木綿、子泣き爺、砂かけ婆などのブロンズ像に会えますよ。でも、私にはほぼ同時期に両国の江戸東京博物館で開催される「大妖怪展」のほうが興味あるなぁ。こちらは、なんといっても国宝の「辟邪絵 神虫(へきじゃえ しんちゅう)」と伝土佐光信の重文「百鬼夜行絵巻」が時期をずらして展示されるんですから。「百鬼夜行絵巻」に登場する傘や琵琶などの付喪神(つくもがみ)なんて、もう、舐めるようにして観ちゃいますよ。妖怪ファンならこいつぁ必見でしょう。浜町の明治座では藤山直美主演の「おたふく物語」が上演されます。おっとりした姉のおしず(藤山直美)としっかり者の妹おたか(田中美佐子)、そして時折金をせびりに来る前科者の弟。おたふく(不美人)だから嫁にいけないと笑い飛ばしているおたかですが密かに想いを寄せる腕のよい簪職人がいました。ある日おたかに縁談話が持ち込まれます。妹を嫁がせるために弟に立ち向かう決心をするおたかですが。さあて、おしずの恋とおたかの縁談はうまくまとまるのでしょうか。それは・・・観なくちゃわからない。山本周五郎原作の下町人情物語をあの石井ふく子が演出します。秋風が吹いたら大川端まで芝居見物にゆきましょう。人気が年々うなぎ上りの東京湾納涼船ですが、今年もゆとりちよだが乗船券を斡旋してくれますよ。島帰りの5,000t大型客船で2時間近い東京湾クルーズ(飲み放題付き)を満喫しませんか。暮れなずむベイエリアの高層ビル群のシルエットを眺めながら潮風に吹かれてデッキでカノジョと語らうのも悪くないんぢゃないでしょか。

今月号も話題満載のゆとりちよだ136号でありました。アキバのみなさまには・・・神田のジョニーがお持ちしました。おタノシミに。