ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2014/02/07

ゆとりちよだNEWS No.107

ゆとりちよだNEWS No.107

 立春を過ぎたとゆうのに寒い日がつづきます。雪まで降ってるゼ。ヘ、ヘィックション。失礼いたしました。巷ではインフルエンザが流行っているようです。でも、そンなの関係なくゆとりちよだNEWSをご愛読のみなさまはご息災であろうと拝察しお慶び申し上げます。なんて堅苦しいご挨拶は措いといて。
ジンチョウゲ、ドウダンツツジ、ジャスミン、ソメイヨシノ等々。蕾は堅く春なお遠いね。でも、先日訪れた湯島天神では梅がちらほらと咲いていました。♪梅は咲いたか桜はまだかいな・・・端唄を口ずさんでいましたらゆとりちよだ107号が到着しましたよ。さぁて、今号には待ち遠しい春の知らせが載っておるんでありましょうか。

 最初にご紹介するのはバスで行く「イチゴ狩り&那須 森のビール園バイキング&アイスクリームづくり体験」であります。なんだか「&」がやたらくっついててスゴイですね。内容はどんなもンでしょか。まず、「お菓子の城 那須ハートランド」へ直行。栃木県が誇る甘~~い完熟とちおとめをいちご農園で30分間食べ放題のしあわせに浸りましょう。高さ1m30cmにいちご棚が設けてありますから立ったままでいちご狩りができます。でも、あまり食べ過ぎるとその後に行く「那須 森のビール園」での和洋中ランチバイキングに支障をきたすかもしれませんね。ビール園では園内にある(!)サッポロビール工場のできたて生ビールが試飲できるんですよ(別料金)。ここでしか飲めない限定醸造ビールが一杯¥200で試飲できるなんてビール党には夢のような話ぢゃありませんか。で、ビール腹になったところで「那須高原 南ヶ丘牧場」に向かいましょう。ここでは、子ウシ、ヒツジ、ヤギなど人なつこい動物たちとふれあったり馬に乗ったりすることもできるんです。さらに、牛乳、砂糖などの材料をかきまぜて冷やすだけでできちゃうアイスクリ-ムづくりを体験できますよ。お子さんでも簡単にできるとゆうアイスクリームづくり。春が芽生える高原でご家族そろって遊んでみてはいかがでしょう。3月16日(日)ですよ。

 昔、パリに遊んだとき、郊外にあるシャンティーのお城を訪ねたことがあります。競馬ファンならよくご存じのシャンティー競馬場(2015年の凱旋門賞はここで開催されるらしい)に隣接するお城です。目的は城内にあるコンデ美術館だったのですが、城内のそこかしこに人の背丈ほどもある伊万里焼の巨大な壺が据え付けてあるのを発見。大壺だけぢゃありません。柿右衛門様式や金襴手様式の瓶なんかもありました。肥前の国(今の佐賀県)は伊万里の港から積み出された有田の磁器は波濤万里の海を越えて地球の裏側までやってきていたのだ。感激しましたね。知識としては知っていたけどこんなところで伊万里焼に遇えるなんて!おっと、マクラが長くなってしまいました。六本木のサントリー美術館で開催される「IMARI/伊万里 ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器」です。あの安宅コレクションを収蔵する日本屈指の陶磁器美術館である大阪市立東洋陶磁美術館所蔵の輸出用伊万里を中心に、サントリー美術館所蔵の優品を加えた約190点が展示されますよ。いかがでしょう。六本木でヨーロッパの王侯貴族の気分になろうぢゃありませんか。

 ラファエル(ロ)といえばイタリアルネサンスを代表する画家の一人ですが、その名を冠した美術家集団が19世紀半ばのイギリスに出現しました。「ラファエル前派」とよばれる彼らは、それまでのイギリスアカデミーの古典偏重に異を唱え、ラファエル以前(初期ルネサンス、中世)に立ち返れと運動を始めたのです。では、19世紀の怒れる若者たちはどんな絵画をえがいたのでしょう。六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されている「ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢」にその答えがあります。
 ミレイ 「オフィーリア」
  発狂したハムレットの恋人・オフィーリアが誤って小川に落ち水死するシーンを描いています。顔を水面に出し、摘み取った野の花に囲まれているオフィーリア。なにか歌っているのでしょう。口を半ば開いています。着ているドレスはやがて水を含み、ドレスの主とともに水中に没してゆくことになる。漱石にも影響を与えた美しい絵です。この絵を観るためにだけ六本木へゆく価値はあるとおもいますよ。
ロセッティ 「プロセルピナ」
 冥府の神に囚われ柘榴(ざくろ)を口にする女神・プロセルピナ。ために彼女は地上と冥界との両方で生きなければならなくなります。ローマ神話に登場する女神をロセッティは友人の妻をモデルに美しく描きました。柘榴はかなり性的な隠喩で語られることが多いけど、この絵はその典型ぢゃないかしら。ふたりの男(ロセッティと夫)の間で揺れ動く妻。「プロセルピナ」そのものだね。
バーン=ジョーンズ 「『愛』に導かれる巡礼」
 チョーサー翻案の薔薇物語(原作は中世フランス語)の場面を描いた3部作の1。茨の道を「愛」により脱する主人公の詩人。どんな寓意が込められているんでしょうか。黒い巡礼服姿の詩人とやはり黒い翼の「愛」。観た瞬間、不吉な絵だなぁとおもいましたですよ。おまえホントに「愛」なのか、と叫びたくなります。もうちょっと希望を持たせてほしいな。
仲間内のスキャンダラスな三角関係(四角関係?)でも名を馳せたラファエル前派の画家たち。彼らの描く美しい女性モデルたちに逢いに、さあ、六本木へゆこう。

フラメンコと曽根崎心中が融合する!?いったいどんな舞台なの?山口百恵の歌のほとんどを手がけた阿木曜子(作詞)と宇崎竜童(作曲)コンビによる「FLAMENCO 曽根崎心中―フラメンコエンターテイメントー」が初台の新国立劇場中劇場で上演されます。近松門左衛門原作の人形浄瑠璃をフラメンコでどう料理しているのかしら。たのしみですね。そういえば宇崎竜童は増村保造監督の映画「曽根崎心中」で徳兵衛を演じたんだよな。相当気合が入ってるでしょね、きっと。坂上二郎亡き後もコメディアンとして活躍している萩本欽一。浜町の明治座での公演が最後となる(らしい)欽ちゃん奮闘公演THE LAST「ほめんな ほれんな とめんな」が上演されます。幕が開くまで何が起こるかわからない。ストーリーもまったくわかりません(公表されていないので)。でも、まあ、欽ちゃん演出・主演だからきっと面白いでしょう。あの小倉久寛も出演することだし。三遊亭究斗(亜郎)とゆう噺家がいるのを私まったく知りませんでした(すんまへん)。渋谷の渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで「三遊亭究斗 真打襲名披露公演」が披露されます。劇団四季出身の異色の落語家が「ミュージカル落語」なる落語を創造。落語と音楽をドッキングさせた噺は笑いと涙のオンパレードだそうですよ。いったいどんな高座なんだろ。興味津々だね。こいつぁ、春まで待てねぇや。おぅ、さっさと渋谷にゆこーゼ。

今号も話題満載、ゆとりちよだ107号でした。アキバのみなさまには・・・毎度おなじみ神田のジョニーがお持ちしました。おタノシミに。