ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2014/03/10

ゆとりちよだNEWS No.108

ゆとりちよだNEWS No.108

 啓蟄を過ぎたのにこの寒さぢゃ虫たちも出てこられないでしょうね。私たち人間はとゆうと・・・♪厚いコート脱いで出かけませんか・・・なんてキャンディーズの心境にも程遠い有様。エアコンのない部屋で毛布にくるまって早く春が来ないかなぁとパソコンに向かっていましたら、ゆとりちよだ108号が届きましたよ。さあて、積もった雪を融かすような暖かい便りは来てるんでありましょうか。

 最初におススメするのはバス日帰り旅行「季節のお花摘み&館山城山公園つつじ鑑賞&春の味覚・たけのこ堀」であります。今回も「&」が多いですね。千代田区役所(あるいは東京駅丸の内側)を出発したら、東京湾の入り口にある温暖の地・富津で季節の花を摘み取りましょう。花を摘んだら・・ある年代の方には懐かしいかもしれません。人形劇・滝沢馬琴原作「新八犬伝」。犬塚信乃、犬飼現八など八犬士が活躍する舞台となった安房館山城の公園で咲き誇るつつじをたのしみます。花より団子のかたもいらっしゃるでしょう。房総半島の先端にあるリゾートイン白浜で「花摘み御膳」をいただきましょうか。どんな花の料理が出てくるのかしら。タノシミですね。お腹がふくれたところで今回のメインイベント・たけのこ堀りに挑戦しましょう。汚れてもいいような格好で参加してくださいとのことですよ。たけのこ堀りといえば、壇一雄(壇ふみの父君です)が推奨する竹林焼きってのをやってみたいな。掘ったばかりのタケノコの皮はつけたまま切り口のあたりからドライバーを突っ込み節を抜く。その中に醤油を流し込みダイコン(ニンジンでも)で蓋をする。焚火をたいてその中に頭から突っ込む。焼けた頃合いを見計らって喰らう。これを竹林の中でやる。もちろんイッパイ飲りながらね。あぁーあ、涎が垂れてきちゃったよ。こんなことを一生に一度でいいからやってみたいな。ちなみに「壇流クッキング」(中公文庫)は私の料理のバイブルです。

 次におススメするのは「国立劇場 5月文楽公演」であります。これは必見です。演目は・・・
① 増補忠臣蔵(ぞうほちゅうしんぐら)―本蔵下屋敷の段―
② 恋女房染分手綱(こいにょうぼうそめわけたづな)―沓掛村の段・坂の下の段―
③ 三十三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむなぎのゆらい)―平太郎住家より木遣音頭の段―他
なんですが、注目は②の沓掛村の段です。あの人間国宝の竹本住大夫の引退狂言となります。何年か前に「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」の「寺子屋の段」で竹本住大夫を聴いたことがあります。若君の身替りとしてわが子の首を差し出す松王丸。一段落した後、わが子の首と対面し「ててぢゃ、ててぢゃ、ててぢゃわいなぁ」と腹の底からしぼりだす悲嘆の声をあげる松王丸(住大夫)。おもわず落涙してしまいました。そんな竹本住大夫の引退狂言。今公演が最後となります。みなさま、お見逃しになりませぬよう。なお、③は明治の末頃全国的に流行った東雲節(しののめぶし)の3番「♪可愛いみどりが綱をひく住吉の街道筋」の歌詞の元となった浄瑠璃。これも必見ですよ。さあ、黄金週間が終わったら隼町の国立劇場小劇場に駆けつけましょう。

 ドキュメンタリー映像では定評のある英国BBCとNHKのコラボによる「フローズンプラネットinコンサート」。作曲・指揮ジョージ・フェントン、東京フィルハーモニー交響楽団演奏によるこのドキュメント映画を体験するため昨年の1月、大雪の降るなかフローズンになりながらNHKホールまであたしゃ足を運びましたよ。内容は・・・素晴らしいものでしたね。コウテイペンギンたちの過酷な生活、ホッキョクグマ親子の愛情等々。ときにはニヤリとさせ、ときにはホロリとさせる、酷寒の地に生きる動物たちの生態を美しい映像で紹介してくれました。ナビゲーターの伊勢谷友介が稽古不足なのか、台詞をしばしばとちったりして興醒めでしたけどね。で、「プラネット・アースinコンサート」です。今回は極地だけではなく、ヒマラヤの高峰、アマゾン熱帯雨林、サハラ砂漠など日本に住まう私たちには想像を絶する生き物たちの世界が展開されることでしょう。作曲はジョージ・フェントン、指揮ベンジャミン・ノーシー、東京フィルハーモニー交響楽団による迫力ある音楽と圧倒的な映像を有楽町の東京国際フォーラム ホールAで体験しませんか。

 そのほかにも、隼町の国立劇場小劇場(国立演芸場ぢゃないよ)では「桂文珍 大東京独演会」が開演します。当日の客のリクエストに応えて噺をするとゆう~リクエスト寄席!ネタのオートクチュール~。上方落語に詳しくない私ですが故米朝の十八番「地獄八景亡者戯」でもリクエストしてみるかな。ちょいと毛色の変わった催しがありますよ。「すっきりと暮らす」ための衣替え・シンプル収納術です。最近、ゴミ部屋と化している私の部屋をなんとかせにゃならん。九段下の九段生涯学習館 4階・第1集会室まで行って渡邊眞理先生の教えを乞うかな。

 今月号も話題満載、ゆとりちよだ108号でした。アキバのみなさまには経理の重鎮・梅沢さんがお持ちになりました。おタノシミに。