ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2014/05/08

ゆとりちよだNEWS No.110

街を歩くとジャスミンの芳香が漂ってくる時候になりました。
人のお家の窓下に、街路樹に、蔓が絡みつき密集した白い小さな5弁の花がかぐわしい香りを
放っています。
もう初夏なのだなと青い空を見上げておりましたらゆとりちよだ110号が到着しましたよ。
さあて、今月号にはどんなたのしい情報が載っておるんでありましょうか。


まずご紹介するのは、上野の東京都美術館企画展示室で開催されている「バルテュス展」であります。
あのピカソをして「20世紀最後の巨匠」といわしめた(ピカソ自身が巨匠なんだけどね)バルテュス。
日本ではさほど有名ではないバルテュスですが、あられもない姿でソファやイスに横たわって
いる少女の絵を見た方もいらっしゃるでしょう。不思議な絵ですね。
これからどんなドラマが起こるのか(多分起こらない)。静謐だけど緊張感が漂っています。
バルテュス自身「少女はこの上なく完璧な美の象徴だ」といっていた少女たち。
同じ少女でも「鏡の国のアリス」のルイス・キャロルとはまったく違う愛し方をした(だろう)バルテュス。
今回はこの少女たちのほか40点に上る油彩画と素描や愛用品あわせて約100点が展示され、
しかも画家のアトリエが再現されるそうです。
バルテュスに関しては少女たちの絵と「猫たちの王」くらいしか知らない私ですが
バルテュスの創造の秘密に迫るためにも今夏は上野のお山に出かけますよ。


少女ときたら次はこどもですね(こじつけかな)。
2009年から2010年にかけてパリ・オランジュリー美術館で開催され評判を呼んだ
「モデルとなった子どもたち」展。
オルセー美術館とオランジュリー美術館の支援のもと、日本向けに再構成されてやってきますよ。
六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されている「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」展です。
モネ、ルノワール、マティス、ピカソといった近現代を代表するような画家たちが愛するわが子
あるいは他人の子を愛情もって描いています。
中でも注目は、レイモン・レヴィ=ストロース描く「子どものクロード・レヴィ=ストロース、
あるいは木馬の三輪車にまたがる子どものクロード・レヴィ=ストロース」です。
やたら長いタイトルですが、利発そうな子どもが小さな木馬にまたがってこちらを見ています。
感のよい方ならここでハッとお気づきでしょう。そうなんです。
このモデルとなった男の子こそ、のちに「悲しき熱帯」、「野生の思考」などの著作と行動で20世紀
最大の思想家のひとりとなった、あのクロード・レヴィ=ストロースなのであります。
いやあコーフンしちゃうな。かの大学者の子ども時代を見られるなんて。
そんなたのしくも興味津々な展覧会です。約50人の画家たちが描いた子どもたち。
どんな瞳で画家(私たち)を見つめているのでしょう。さあ、連休が明けたから六本木へ向かおう。


今年もゆとりちよだはやってくれましたよ。
日帰りバスツアー「山梨さくらんぼ狩り&サラダほうれん草摘みと星野リゾート・リゾナーレ ランチブッフェ」です。
さくらんぼ狩りなんて私やったことないんですが、きっとたのしいでしょうね。
鈴なりになっている赤く色づいたさくらんぼ。プチンとひと粒採って口に放り込む。
甘やかな香りが口中に広がる。噛むとほのかな酸味と甘み。種が邪魔だな。プッ。
山梨の窪田農園の温室ハウスで佐藤錦、高砂など食べ放題だそうですよ。
果物の次は野菜にしましょうか。同じ山梨の板山農園ではほうれん草の水耕栽培をしています。
清浄な水と液肥で青々と育ったほうれん草。株を持ち上げ根っこを鋏でチョキン。
そのまま葉っぱを食べてみましょう。やわらかい、甘い、アクがない!(食べたことないけど)。
生でいただけるサラダほうれん草。こいつぁ体験する価値アリですね。
さあて、果物、野菜ときて締めは八ヶ岳山麓の星野リゾート・リゾナーレ八ヶ岳で
ブッフェスタイルのランチをたのしみましょう。好きなものを好きなだけいただけますよ。
梅雨入り前の一日。
ゆるやかに流れてゆく時間をたのしみながら、八ヶ岳山麓でゆったりと遊びませんか。


そのほかにも、隼町の国立劇場大劇場では「7月歌舞伎鑑賞教室」が開催されます。
すでに何度もご紹介していますが、この歌舞伎鑑賞教室はハズレがない。
今回の外題は傾城反魂香(けいせいはんごんこう)。
そのうち土佐将監閑居の場、通称・吃又(どもまた)が演じられます。
NHKの大河ドラマ「軍師 官兵衛」で織田信長を裏切る荒木村重の息子である
絵師・岩佐又兵衛を主人公にした芝居です(芝居の筋は史実とはまったく関係ありませんが)。

あの三宅裕司が東銀座の新橋演舞場にやってきます!
「熱海五郎一座」新橋演舞場進出記念公演 東京喜劇 天然女房のスパイ大作戦」ですよ。
「天然女房(しかも美人)」とくりゃぁ、あぁた、いまの日本で演じることができるのは三田佳子と
沢口靖子しかいないでしょ。
その沢口靖子がどんなてんやわんやの騒動を巻き起こすのでしょうか。
それは・・・新橋演舞場にゆかなきゃわからない。

上野の東京藝術大学大学美術館では「法隆寺 祈りとかたち」展が開催されています。
国宝の吉祥天立像と毘沙門天立像ほか重文をふくむ約70件が一堂に会するそうです。
日本最古のお寺からやってくる名宝の数々。
バルテュス展の帰りに寄ってみましょうか(食あたりになるかな)。

今月号も魅力いっぱいゆとりちよだ。アキバのみなさまには・・・
元気いっぱい神田のジョニーがお持ちしました。おタノシミに。