ゆとりちよだNEWS

<戻る

N様からのご投稿, 最新情報 2015/03/10

ゆとりちよだNEWS No.120

早咲きの桜のニュースが届きはじめたとゆうのに東京では春の到来はまだまだ先のようです。
「はぁるよこい はぁやくこい」と口ずさみながら、みいチャンのように素足にゾーリをつっかけて
(赤い鼻緒ぢゃないけれど)曇り空を眺めていましたら、ゆとりちよだ120号が届きましたよ。
120号! ゆとりちよだは月刊誌ですから丸10年経ったとゆうことです。
つまり、この「ゆとりちよだNEWS」が10年つづいたとゆうワケでもあります(実はもっと長いんだけどね)。
よくもまぁ、つづけられたもンだと我ながら感心してしまいますですよ、あぁた。
で、今回は趣向をちょっぴり変えて(10年を記念して)「ゆとりちよだNEWS No.1」をご紹介しましょう。
さあて、10年前の2005年4月号にはどんな情報があったのでしょうか。 

《待兼山のホトトギス。しびれを切らしていらっしゃった方もおいででしょう。本日、ようやく新生
「ゆとりちよだ」1号が到着いたしました。
さあて、今月号のイチオシ割引券は「ベルリンの至宝展」であります。ドイツ帝国が金と軍事力に
あかせて世界中から集めた美術品の数々。
古いところでは、メソポタミアの古代都市バビロンの通りを飾った「ライオンの装飾煉瓦壁」は
一見の価値ありですね(まだ観てないけど)。
時代は下がって、イタリアルネッサンスを代表するふたりの画家、ボッティチェリとラファエロ。
「春」や「ヴィーナスの誕生」で知られるボッティチェリの「ヴィーナス」が出品されます。
「ヴィーナスの誕生」のヴィーナスとほとんど同じポーズをとったヴィーナス。
名作「ヴィーナスの誕生」は観ることができないので、この「ヴィーナス」で我慢しましょう。

一方、女性の美しさを描いたらボッティチェリに優るとも劣らないラファエロ。
幼子キリストとその母マリアを描いた「聖母子」が出品されます。ルーブル美術館所蔵の
「聖母子」とは構図が違っていて、幼子の右手がマリアの胸に触れています。
おいおい甘えるンぢゃないゾ。なんてやっかみたくなるよーな絵です。

時代はもっと下がって。最近日本でも知られるようになった19世紀ドイツロマン主義絵画の
巨匠・フリードリヒ。「孤独な木」が出展されます。これは、なにかしら不思議な絵ですね。
風景画なんですが、心象風景のようでもある。今回の展示物の中では、イチオシの作品であります。

次におススメする割引券は、「プリンセス天功 グレートイリュージョン」です。若くして亡くなった
天才マジシャン・引田天功の跡を継ぎ、師匠の名を辱しめぬ活躍ぶりはみなさまご存知のところ。
金正日にいたく気に入られ、北朝鮮公演も果たした世界のプリンセス天功がどんなファンタスティ
ックマジックを観せてくれるのかタノシミですネ。

まだまだあります割引券。「蒲田行進曲」(「熱海殺人事件」だったかな)以来コンビを組んでいる
風間杜夫と平田満が、志ん生の「火焔太鼓」に挑戦します。
ぺんぺん草の生えている道具屋のじんべぇさん。古ぼけた太鼓を仕入れたのはよいけれど、
オカミさんには売れないに決まってるとバカにされ、ドンと鳴らしてみると・・・ぬっと入ってきたお侍。
「これは火焔太鼓といって世にふたつしかない名器。300両(200両だったかな)で買い上げる」
といわれて、じんべぇさん有頂天。お屋敷にお届けにあがります。さて、お殿様とじんべぇさん。
ふたりの間にどんなやりとりがあるのでしょうか。それは、芝居を観てのオタノシミ・・・
おあとがよろしいようで。
今月号もたのしい情報満載の「ゆとりちよだ」。ゼヒご覧ください。
なお、アキバのみなさまには・・・タフなネゴシエーター赤垣さんがお持ちになります。
おタノシミに。≫

10年前も同じような口調で書いてますね。もう変えられないのかもしれないな。
で、スペシャルゆとりちよだ120号であります。どんな内容なんでありましょうか。
どれどれ・・・あれ!?あっせんしてくれるチケットは8つしかありませんよ。
有楽町の東京国際フォーラム ほーるA「AKIRA FUSE 50th Anniversary 次の一歩」、中野の
なかのZERO 小ホール「長谷川きよし デビュー45周年記念コンサート~心震えるとき~」、
赤坂見附の赤坂区民ホール「三遊亭究斗"勝手に、キュートに、ミュージカル落語まつり!"」、
隼町の国立劇場「5月文楽公演」、後楽園の文京シビックホール 大ホール「勘九郎 七之助 新
特別公演2015」、人形町の明治座「花形歌舞伎」公演、四ツ谷の紀尾井ホール「伊藤恵 ピア
ノ・リサイタル」、上野の東京文化会館 大ホール「国立モスクワ音楽劇場 バレエ」。
ザッツオールです。そーとー寂しいね。でも、なんとかしなくっちゃ。


テレビドラマ「半沢直樹」シリーズでブレークした「ラブリン」こと片岡愛之助。
上方歌舞伎の若手実力派が出演しますよ。人形町の「明治座 五月花形歌舞伎」公演です。
演し物は歌舞伎十八番のうち「矢の根」と「男の花道」。「男の花道」は今までにもこの「NEWS」
で何度も取り上げていますね。失明の危機にあった上方の人気女形役者・加賀屋歌右衛門。
彼を治療してくれた蘭方医・土生玄碩(はぶげんせき)の危急を救うために舞台を降りて歌右衛
門は玄碩の元へ駆けつけます。この劇中劇がええんですね。上演している演目は「櫓のお七」。
元AKB48の前田敦子が演じて話題になった「八百屋お七」ですね。
人形振りでお七を演じている歌右衛門の元に危急を知らせる玄碩の書状が届けられます。
読み終えるや踊りを中断し客席に向かって正座、事の次第を述べて許しを請う歌右衛門。
「行ってやれ」と大向こうから声がかかる。泣けるシーンですね。
で、土生玄碩を追い詰める準主役といってよいにっくき田辺嘉右衛門を演じますのが片岡愛之
助なんであります。
加賀屋歌右衛門に市川猿之助、土生玄碩に市川中車とゆう今が旬の役者たちに交じって
片岡愛之助は「半沢直樹」に劣らぬ憎々しい演技を魅せてくれるでしょう。

ちょっぴり寂しいゆとりちよだ120号でした。アキバのみなさまには・・・神田のジョニーがお持ち
しました。おタノシミに。