ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2015/09/07

ゆとりちよだNEWS No.126

猛暑の日々が過ぎ去った途端、秋の長雨。うう、うんざりだぜ。
ちったぁ手加減してくれよと天を恨んだとて詮無く、どんより曇った空を見上げていましたら
ゆとりちよだ126号が届きましたよ。
さあて、ユーツな気分を吹き飛ばす爽快な情報は載っておるんでありましょうか。


平賀源内といえば江戸時代中期の本草学者、蘭学者であり、風来山人(ふうらいさんじん)
の名で戯作を、福内鬼外(ふくうちきがい)の名で浄瑠璃を書いた天才、奇才、多芸多才
な異能の人です。
イチバン有名なのはエレキテル(静電気発生装置)の復元者としてでしょうね。
ところで、この人の文章は一度読んだらその魅力に憑りつかれてしまう魔力があります。
学生の頃、その魔力に引き込まれて源内先生をかなり読みました。
例えば「萎陰隠逸傳(なえまらいんいつでん)」。
その冒頭「天に日月あれば人に兩眼あり。地に松茸あれば胯に彼者あり。其父を屁とい
ひ、母を於奈良といふ。鳴るは陽にして臭きは陰なり」。
もう、たまんないっすね。唸っちゃう、シビれちゃうよ。
と、マクラが長くなってしまいましたが、福内鬼外こと平賀源内原作の歌舞伎「神霊矢口
渡(しんれいやぐちのわたし)」の通し狂言が隼町の国立劇場で上演されますよ。
神霊矢口渡というと、四段目「頓兵衛住家の場」のみが上演されることが多いのですが
(新田義貞の子・義岑の命を狙う悪人・頓兵衛と頓兵衛に殺されるその娘お舟の悲話)、
今回は通し狂言とあって、前半の主役は足利尊氏に降伏した新田家の家老・由良兵庫之介です。
新田家存続のため死力を尽くす由良兵庫之介役には、初代中村吉右衛門が演じてから100
年の歳月を経て当代吉右衛門が挑みます。
鬼平こと長谷川平蔵ばかりぢゃない吉右衛門の芸を観に、この秋は、さあ隼町へゆこう。


花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき。
ご存知、林芙美子が好んで色紙に書いた短詩。
この詩のように恋愛、失恋、同棲、そして貧困のなかで職を転々としながら文筆活動に
いそしむ林芙美子の若き日の苦難の人生を描いた「放浪記」。
あの菊田一夫によって舞台化されたのが1961年。
以来、主人公を演じた森光子が体調不良により休演する2010年まで2017回のロングラン
公演を記録した「放浪記」に現代を代表するトップ女優・仲間由紀恵が挑みます。
森光子からそうとうに若返りますね。モチロン、でんぐり返しはやるんでしょう。
たのしみです。有楽町のシアタークリエで上演されますよ。


都はるみがしばらく休養するようです。
「~来年からちょっとコンサートをお休みします~ 都はるみ ファイナルステージ
2015」と題して都はるみが有楽町の東京国際フォーラム・ホールAで最後(?)の舞台
をつとめます。
アンコ椿は恋の花、涙の連絡船、好きになった人、惚れちゃったんだヨ、北の宿から、
浪花恋しぐれ、夜の海峡・・・はるみ節を唸りながら足袋裸足で舞台狭しと飛び跳ねる
はるみの舞台を私たちはしばらく観ることができないのだ。
「"歌屋"はるみの集大成~最後の喝采~」と副題のついたコンサート。
こいつぁ、有楽町にゆかずばなるめぃ。ヨッ!みやこ!!


日本人の大好きな印象派。
毎年、イヤとゆうほど手を替え品を替えた印象派の展覧会が開催されます。
が、「印象派」といえば、この絵にとどめを刺すでしょう。
そう。モネの「印象、日の出」です。「印象派」の名を定着させた歴史的な絵画。
「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展『印象、日の出』から『睡蓮』まで」が上野の
東京都美術館で開催されますよ。
「印象、日の出」は21年ぶりの東京出展だそうです。
今観なかったら次はいつ?・・・22世紀になっちゃうかもしれませんね。
もっとも、「印象、日の出」は9月19日~10月18日のみの展示です。ご注意ください。
そんなワケで、この秋は隼町だけぢゃなくって上野のお山にもゆきましょう。

今月号も魅力満載「ゆとりちよだ」。アキバのみなさまには・・・
神田のジョニーがお持ちしました。おタノシミに。