今年も残すところ２カ月を切りました。
年賀はがきの売り出しが始まり、なにやら気ぜわしくなるこの頃ではあります。
う～ん、年賀状か。書かねばならんのだ。さあて、なにを書くか。
否応なく政治的なことを書かにゃぁならんだろな。
この１年はあまりにもひどかったから。
と、この寒さにもめげずベランダのローズマリーの花蜜を求めてやってくるミツバチを
眺めながら思案していましたらゆとりちよだ１２８号が届きましたよ。
さあて、今月号にはどんなたのしい情報が載っておるんでありましょうか。

まずご紹介するのは、上野の東京国立博物館　平成館で開催されている「特別展　始皇帝
と大兵馬俑」であります。
史上初めて中国大陸を統一した秦の始皇帝。
中華帝国の初の皇帝となった始皇帝は強大な権力と富によって生前に巨大な陵墓を造らせ、
さらにはその近くに８０００体もの陶製の軍団「兵馬俑」を埋めさせました。
その地底軍団が日本にやってくる！さっそく上野へ駆けつけましたよ、私は。
待ちに待った兵馬俑展ですからね。で、どんな内容でしょうか。

歩兵俑：軽装備の兵隊です。鎧はまとわず脚絆を巻いた身軽な兵装で立っています。
右手に弩（ど）を持っていたらしい。弩とは今でゆうクロスボウですね。
木の台座の先端に交差するように弓が取り付けられてある。
弦を張り、矢をつがえ引き金を引いて射出する。命中精度はよかったようです。

跪射俑：鎧を着た重装備の弓兵です。片膝を立て前方をしっかと見据えています。
弩を右に構え攻撃命令を待っているかのような緊張感あふれる俑です。

将軍俑：６０万の兵を率いて楚を滅亡に追いやった秦の名将・王翦（おうせん）はこんな
だったのかしら。豊かな顎髭を生やし剣を立てて戦況を分析している（らしい）威風堂々たる容姿です。

銅車馬：４頭立ての馬車をかたどった実物の２分の1ほどの青銅製の模型です。
展示されているのは傘の付いた車馬と、始皇帝が地方巡幸に使用した（らしい）金銀細工
のきらびやかな馬車で、どちらもレプリカですが実によくできている。
躰が半分の大きさだったら乗ってみたい。
ところで、始皇帝は何度か暗殺されそうになったけれど、そのうちの一度は張良によるも
のだった。
後に劉邦の軍師として項羽を破り、劉邦をして天下の覇者たらしめた張良の青年時代のこと。
剛力の力士を雇って始皇帝の巡幸中その馬車めがけて重さ３０ｋｇの鉄槌を投げさせて馬車
ごと始皇帝を粉砕しようとした。が、的は外れ副車に命中。暗殺は失敗します。
で、この時の馬車こそ今回展示されている銅車馬と同じものではないだろうか。
そうかんがえると、いやあ、歴史が身近になってきますね。
模型は青銅製だけど本物は木製だろうから３０ｋｇが命中したらひとたまりもない。
２２００年の時空を超えて鉄塊が飛来するのを夢想するゼ。

このほかにも組み合わせ式の陶製の水道管とか度量衡の統一した青銅製の権（錘）や桝など、
秦帝国を知るための興味深い品々が展示されています。
来年2月21日まで開催されてますからおヒマな折にでもいらっしゃってみてはいかがでしょう。

ＮＨＫ朝ドラ初の外国人主演女優として一躍脚光を浴びたあのシャーロット・ケイト・
フォックスが日本の舞台に立ちます。
ブロードウェイ史上第2位のロングランミュージカル「CHICAGO」（第１位は「オペラ
座の怪人」、第３位は「キャッツ」）の来日公演に出演です。
ジャズ全盛の1920年代シカゴを舞台にヴォードヴィルの世界でトップスターを目指すふ
たりの女優志願の殺人犯、ロキシー・ハートとヴェルマ・ケリー。
悪徳敏腕弁護士がでっちあげるストーリーに乗ってふたりはスターへの階段を上ります。
ところが・・・。
映画ではレネー・ゼルウィガーとキャサリン・ゼタ＝ジョーンズがセクスィーなダンスを
披露してくれました。
シャーロット・ケイト・フォックスは鬼才ボブ・フォッシー振り付けのこのミュージカル
でどんなダンスを魅せてくれるんでしょうか。タノシミですね。
渋谷の新名所ヒカリエ１１階の東急シアターオーブですよ。

そのほかにも浜松町の四季劇場「春」では劇団四季によるミュージカル「ライオンキング」
が上演されます。日本上演回数が通算１００００回を達成するとゆうのですからたいした
ものですね。
ちなみにブロードウェイではキャッツに次いで第４位のロングラン公演だそうです。
巨大なパペットを使用して視覚的にもたのしめるミュージカル。
ご家族でいらっしゃってみてはいかがでしょう。

年が明けたら「新春・初詣バスツアー〈笠間稲荷＆常陸国出雲大社〉つくば山水亭：湯葉
豆腐膳昼食」に参加しませんか。
お稲荷さんとだいこくさま。油揚をいただいて縁結びのご利益にあずかりたいところ。
枯山水の庭園が広がるつくば山水亭で湯葉豆腐膳をいただきましょうか。
精進料理みたいだけどダイエットをしてる方にはいいかも。

六本木のサントリーホールでは年末恒例の特別演奏会がありますよ。
東京交響楽団『第九と四季』２０１５です。
２０１４年度文化功労者に選ばれた指揮者・秋山和慶がチェンバロの弾き語りをしてくれ
るそうなのでたのしみが増えますね。

今月号も魅力満載ゆとりちよだ１２８号でした。
アキバのみなさまには・・・神田のジョニーがお持ちしました。おタノシミに。