ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿, 最新情報 2016/04/13

会員様からのご投稿 4月号

ゆとりちよだNEWS No.133

職場のソメイヨシノはあらかた花が散りました。ゆく春を惜しみながらもハナミズキやジャスミンの芽が大きくふくらんでいるのに季節の交代を感じます。と、爽やかな風を頬に受けていましたらゆとりちよだ133号が届きましたよ。さあて、今月号にはどんなタノしい情報が載っておるんでありましょうか。

まずご紹介するのは日伊国交樹立150周年を記念して上野の国立西洋美術館で開催されている「カラヴァッジョ展」であります。もう、これは、待ちに待った展覧会です。西洋絵画に革命をもたらした天才。人を殺めて刺客に追われ、逃亡の末38歳の若さで客死した男・カラヴァッジョ。現存する真筆は60点強といわれるその作品。移動不可能な教会の祭壇画(これが素晴らしい)はムリだけど、そのうち11点(!)が日本にやってきた。暗い闇の中に光を浴びて浮かぶイエスと二人の弟子(一人は後ろ向き)、宿の主人夫婦を描いた「エマオの晩餐」。イエスを見つめる赤鼻の主人のリアルさ!400年以上所在がわからず2014年に発見された「法悦のマグダラのマリア」。ダン・ブラウンの小説「ダ・ヴィンチ・コード」(2006年、トム・ハンクス主演で映画化)ではイエスと結婚したことになっているマグダラのマリアです。神の恩寵を得て喜悦の表情を浮かべるマグダラのマリア。闇の中でスポットライトが当たっているかのように白い肌の女性を写実的に描いています。世界初公開ですよ。酒の神を描いた「バッカス」。一見したところ女性みたいだけど男です。頭に蔦を飾ったバッカスが赤ワインのグラスを観る者に差し出しています。デカンターのガラスの光沢、果物の精緻な描写。イッパイやりたくなってきます。また同時に、カラヴァッジョの影響を受けたカラヴァジェスキと呼ばれる同時代と次世代の画家たち(あの「夜の画家」ジョルジュ・ド・ラ・トゥールも)の絵画も展示されます。イタリアでは自画像が最高紙幣10、000リラを飾ったこともあるイタリアの国民画家・カラヴァッジョ。さあ、GWには上野のお山にゆきましょうか。

三宅裕司率いる熱海五郎一座が東銀座の新橋演舞場に戻ってきました。演し物は「老舗旅館物語 ヒミツの仲居と曲者たち」。どんなお芝居なのでしょうか。「ある日、老舗高級旅館『ふじみ楼』に住み込み希望の女性がやってくる。仲居として即採用され、懸命な働きぶりですこぶる評判も良いのだが、彼女の素性は謎だらけだった―。 隣接するリゾートホテルとお客の争奪戦を繰り広げる観光業界を舞台に歌ありダンスありの大爆笑エンターテインメント作品!」だそうです。才人・三宅裕司が「大爆笑エンターテインメント作品」だと豪語するのですからマチガイありません。一座は一座でも虎姫一座でも活躍している小倉久寛、渡辺正行、ラサール石井とお馴染みの面々に加えて、元アイドルタレント・松下由樹が参加して(仲居役かな)抱腹絶倒の爆笑喜劇が展開される(でしょう)。みなさま。たまには腹の底から笑ってみませんか。

隼町の国立劇場大劇場では「6月 歌舞伎鑑賞教室」が上演されます。いつもハズレのない鑑賞教室ですが、今回の演し物は「新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)-魚屋宗五郎―」。あの「いちまい、にま~い」のお菊さんで有名な怪談「番町皿屋敷」をベースにした狂言です。主役はお菊さん(歌舞伎ではお蔦さん)の兄・魚屋宗五郎。妹が殺されて禁酒していた酒癖の悪い宗五郎ですが、あることをきっかけに飲み始めます。もう、手が付けられない。妹を殺した旗本の屋敷に乗り込みます。さあて、この顛末どうなるのでしょうか。それは・・・観なくちゃわからない。近々八代目中村芝翫を襲名予定の中村橋之助が魚屋宗五郎をあいつとめますよ。

ほかにも、三軒茶屋の世田谷パブリックシアターでは野村萬斎構成・演出・主役で「マクベス」が上演されます。大胆にもわずか5人の出演者で演じるマクベス。相当な心理劇になるのはマチガイないでしょう。人形町の明治座では「コロッケ特別公演 スペシャルゲスト★青木隆治」が上演されます。歌唱力でも定評のあるものまねタレント青木隆治とコロッケとの競演。これは観逃すワケにはゆかんでしょう。中野の中野サンプラザホールでは「五木ひろしスペシャルコンサート IN TOKYO 」が聴けますよ。もう古希近い(はずの)五木がどんな艶歌を披露してくれんでしょうか。タノシミですね。

今月号も魅力満載「ゆとりちよだ」でした。アキバのみなさまには・・・神田のエスコフィエ天澤さんがお持ちになりました。おタノシミに。