ゆとりちよだNEWS

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N様からのご投稿 2017/02/06

会員様からのご投稿 2月号

ゆとりちよだNEWS No.143

アッとゆうまに1月が往ってしまいました。このひと月いったいなにをやってたんだろか。元旦、上野の燕湯で46℃のお湯にどっぷり浸かって初湯。脳血管破裂寸前の半身ヤケド状態で湯から上がり浅草のアミューズカフェシアターへ。元旦特別公演の虎姫一座(数年前にゆとりちよだがチケットを斡旋してくださいました)のショウをワインのボトルを空けながら堪能。美しい美女たち(敢えて重言にシマス)と楽しく歓談。清楚な美女とも「お約束」の会話を交わし、よぉし、これでこの1年の幸先はよいゾと快哉を叫んだのであります。が、しかし。その後、飲み会などがいっぱいありC₂H₅OHを細胞の隅々までゆきわたらせてしまいました。あれまぁ、こうしてほとんどアル中の駄馬は馬齢を重ねてゆくんだろかとガラにもなく身の行く末を案じておりましたらゆとりちよだが到着しましたよ。さぁて、今月号にはどんなタノシイ情報が載っておるんでありましょうか。

「地球温暖化はデマだ」と主張していたトランプ氏がアメリカ大統領に当選。確実に地球温暖化は進むことになりそうです。で、どーなるか。北極、南極の氷が融け海面が上昇する。すると海面すれすれの土地は海に沈むことになる。南の島々は深刻です。イタリアのヴェネツィアも同様。そこのおふたりさん。ゴンドラに乗ってよろこんでる場合ぢゃありません。と、マクラはこれくらいにして。日伊国交樹立150周年を記念して昨年から私たちは「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」、「ボッティチェリ展」、「カラヴァッジョ展」と、多くのイタリアの傑作を観てきました。そして・・・今回、上野の東京都美術館にティツィアーノがやってきます。題して「ティツィアーノとヴェネツィア派展」です。将来、海面下になるかもしれない水の都ヴェネツィア。15世紀から16世紀にかけて海洋交易により栄えたこの町は美術の黄金期を迎えます。その16世紀ヴェネツィア・ルネサンスを代表するのがティツィアーノです。今展ではティツィアーノを中心に、その前後に活躍した画家たちの作品によってヴェネツィア・ルネサンスを紹介するそうです。

ベッリーニ:聖母子(フリッツォーニの聖母)
ヴェネツィア美術の礎を築いたとされるベッリーニ。手すりの向こうにキリストを抱くマリアを描いています。ピンクのフィルターをかけたような不思議な色合いです。

ティツィアーノ:フローラ
ローマ神話の花の女神フローラだとか。頬をピンクに染めたふくよかな顔立ち。ついでに胸も豊かです。輝く金髪、白く薄い衣服の片肌脱いだ左胸にイヤでも目は釘付けとなります。薬指に指輪をはめた右手に握るのはバラのコサージュ。結婚が間近なんでしょうか。

ティツィアーノ:ダナエ
アルゴス王アクリシオスによって塔に閉じ込められたその娘ダナエが、黄金の雨に変身したオリンポスの主神ユピテルと交わるというシーンだそうです。かなりエロチックな主題ですね。ベッドに横たわった豊満な裸体のダナエに金の滴が降り注いでいます。私もなりたい。

パルマ:ユディット
No.140でご紹介したクラーナハの「ホロフェルネスの首を持つユディット」と全く同じテーマです。画家が違えばこんなにも違うのかとおもいます。クラーナハのユディットは(たぶん)誰が見ても美女だけど、パルマのユディットはまるでマツコ・デラックスのようです(マツコごめん)。比較をたのしむためにもオススメしますよ。

ティントレット:レダと白鳥
「ダナエ」で悪さをしたローマ神話のユピテルはギリシャ神話ではゼウス。そのゼウスがこんどは白鳥に変身してスパルタ王の妻レダを誘惑します。ゼウスとの間にできた娘がトロイア戦争の発端となった絶世の美女ヘレネーなんですからレダの美貌がわかろうとゆうものです。そのレダと白鳥をティントレットはヤらしくなく描いています。でも、事情を知らなければ、どーしてレダは全裸で白鳥といっしょにいるんだろーかと不思議におもうでしょうね。

4月2日(日)まで開催されていますので上野のお山の樹々が春に向かう様子を目の当たりにできることでしょう。

ほかにも、六本木の国立新美術館では開館10周年を記念して「草間彌生 わが永遠の魂」が開催されます。幼少のころから襲う幻聴や幻視から逃れるために絵を描き始めた草間彌生。草間彌生といえば水玉模様をモチーフとした作品群で知られていますが、今展では、2009年から取り組んでいる500点に及ぶシリーズ「わが永遠の魂」のうち日本初公開となる130点を中心に、初期から現在に至る作品を展観できます。暗闇の中で無数の小さな光がきらめく全面鏡張りのミラールーム「生命の輝きに満ちて」なんて実体験できる作品もあるそうです。めくるめく草間彌生の世界にどっぷり浸かって、この春は六本木で過ごしましょうか。NHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」でブレークした松下奈緒のコンサートがあります。「JAバンクpresents 松下奈緒コンサートツアー2017」です。ピアニスト、作曲家、ヴォーカリストとしてさまざまな分野で八面六臂の活躍をしている松下奈緒。どんなきまぐれなのか、たまに天は二物も三物も人に与えるようです。もっとも、高身長(174cm)なのが玉にキズかな(低身長の私のやっかみぢゃありませんよ)。渋谷のBunkamuraオーチャードホールで4月1日(土)17:30開演です。

今月号も魅力満載のゆとりちよだ。アキバのみなさまには・・・神田のジョニーがお持ちしました。おタノシミに。